書評 3点の本: 2005年9月アーカイブ

女社長に乾杯! (上巻)
赤川次郎
新潮社 1984/10
定価:¥ 500

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偽装倒産した尾島産業再建の鍵を握るメインバンクの重役は 頭を打っておかしくなり、 新社長になんと19歳のお茶汲みOLを指名した!

自称赤川次郎ファンだけど、
この設定はいくらなんでも、ひどい。

赤川次郎はミステリーなのに、ミステリーは偶然の要素が多くて、
キャラクターは紋切り型になっている。

しかし、そんなことどうでもよくなってくるのが
赤川次郎のすごいところ。

あとがきで、
神津カンナが
現実の世界で現実逃避をすると多分に過激で現実離れしなくてはならない。
そのため、凶悪犯罪がエスカレートするのは当然かもしれない。
空想の世界に現実逃避する本が少ない。
赤川次郎は日本で現実逃避できる数少ない作家である。
っていうのは卓見。

赤川次郎は日本で異質な小説を書いていると思います。
こんなに読みやすくて、
ストレスが発散される作家は僕は知りません。

僕にとって赤川次郎は世界一の娯楽作家です。

書評(10点中) 3点
読みやすさ +0.5点

途中下車 高橋文樹途中下車
高橋文樹
幻冬舎 2005/08
定価:¥ 480

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ぼくは妹と恋人という二つの要素を対立させずに、何とか上手く融合させて新しいものとして名付け、理名の事をその名で呼ぼうといつからか思っていた。 幻冬舎文庫P124より

昔、一冊読む根気がなくて、夏の100冊の冊子の解説を読んで、
かってに本の内容を想像するのが好きでした。
最近、夏の100冊の冊子が
解説を集めた単なる目録になってる感があって
正直ちょっとがっかりしています。
2005年、各出版社の冊子を読んで一番読みたいと思ったのが
この「途中下車」。

冊子には、ただ、
「僕は妹を愛し抜く。そう、決めたんだ。」
これしか書かれてませんでした。

萌え系って言うのは、言葉だけ聞きなれてしまって、
実際のところよく知らなかったのですが、
とにかく、とんでもなく勘違いのダメ作者が、
勝手な妄想で
SF・ファンタジック・スペクタクル・ロマン・萌え系というか、
新たな世界観を期待して、
笑う準備をして即購入しました。

少し長めの裏表紙の解説を読んで→ちょっと違うかな。
いきなり書き出しの難しい文を読んで→へ~。
プロフィール読むと作者が東大出身→ふ~ん。
ネットで作者が案外男前で→楽しみ半減。

作者のコメントには、妹の恋愛が問題視されていますが、恋愛小説です。
とのこと。
妹との恋愛が問題視されている、今書かれたから、
(萌え系についての問題意識が浅いにもかかわらず)
幻冬舎の100鮮に選ばれた小説と思う。

2001年に書かれたことを考えると先取りしてたかもしれない。

書評(10点中)3点
趣味は「読書」:途中下車

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