書評 4点の本: 2006年1月アーカイブ

ビギナーズ・クラシックス 平家物語 角川書店ビギナーズ・クラシックス 平家物語
角川書店
角川書店 2001/09
定価:¥ 660

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ようやく義経を発見したが、義経は対戦を避けて、およそ六メートルも離れていた源氏の軍船に飛び移った(義経の八艘飛び)。 角川文庫P246より
角川文庫はカバーがきれいなために、 汚れるのが嫌で、 文庫やのに、 ついポケットに入れて持っていくのをためらってしまい、 放置すること、はや半年。

家でじっくり読むことないので、
ついに外に持ち出した。

入門書ということで、
本文の要約と、
名文のところは、原文も載っていて、
読みやすく、簡単にあらすじがおえたのでいい本だと思います。
小説というより、入門書。
信長が好んだ「敦盛」のご本人が登場して、
16歳で死んでしまった。
何で人生五十年?
16歳で死んだので恨み言か?と思って調べたら、
敦盛を討った、熊谷次郎直実の言葉なんや。
八艘飛びって、義経逃げてたんだ。
漫画の「修羅の刻」で義経は泣き虫だったので、
そういう解釈もありかもと思い出してたら、
平家物語の、義経って短気だったんだ。
などなど、覚えていることを修正できてありがたかったです。

一章が半ページぐらいの細切れで、
電車を待ってる間とか、ちょっとした間に読めるので
僕には向いていました。

でも、平家の名前は、親の名前から一文字とってとか多いのもあり、
忠盛、清盛、経盛、教盛、頼盛、重盛、盛子...(以下略)
誰が誰だか区別がつかない人が多かったです。
そんなに盛り盛りしなくても。

書評(10点中) 4点
趣味は「読書」:ビギナーズ・クラシックス 平家物語

アラビアンナイトを楽しむために 阿刀田高アラビアンナイトを楽しむために
阿刀田高
新潮社 1986/12
定価:¥ 500

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大人や先生は子供に将来の夢について聞くのに、 大人や先生の将来の夢について語らないんだろう、 って、小学生のころ、 将来の夢の作文を書かされると思ってました。 年をとると、 大人が夢を語らなかった理由が分かった気がします。 大人が夢を語らなかった理由は、 大人の夢って、 エロくて小学生に聞かせられなかったからじゃないだろうか。

僕が一番、男の夢と言って思い浮かぶのが
アラビアンナイト。
スケールの大きさに度肝を抜かれた。
「王は毎晩処女と交わり、
 翌朝交わった女を殺す。」
たとえ、ドラゴンボールを7つ集めて願いを考えても、
僕のような小人には浮かばない。
権力を行使するというのはこういうことか。
と感動した。

「それを悲しんだ、大臣の娘シャーラザットは、
 自ら王の夜伽を願いでる。
 シャーラザットは夜が明けるまで、
 無聊の慰めに王に不思議な物語を聞かせた。
 夜明けごとに話は中断され、
 王は物語の続きを聞くために、
 シャーラザットを翌晩まで生かした。
 そうしたシャーラザットの語る奇怪な物語は
 千と一晩続いた。。。」
と言う、アラビアンナイトの大筋。

そんなふうに物語を始められると
すごく想像力をくすぶられる。
けど、
僕はアラビアンナイトを一巻で挫折しました。
阿刀田高もこの本で書いてるが、
アラビアンナイトの物語は、玉もあるけど
シャーラザット、よう殺されへんかったなぁっていう石が多い。

そんなアラビアンナイト、
とにかく簡単なあらすじと、
千一日の夜が過ぎた後どうなったか知りたくて購入。

全裸になった女は盛り上がるところは盛りあがり、くびれるところはくびれ、しかも、ああ、脚のつけ根に宿った椎茸のような唇のすばらしさよ。 新潮文庫P47より
昼休憩に仕事場で読んでたので、 本の選択を失敗したと思いました。

この本はアラビアンナイトの中から
作者の気に入った12編を収録。
期待してた
アラビアンナイトの全体像が見えてこず、
(伝承を集めた話なので当然かもしれないが)
12編の面白話短編集。

書評(10点中) 4点

海からの贈物 アン・モロウ・リンドバーグ海からの贈物
アン・モロウ・リンドバーグ
新潮社 1967/07
定価:¥ 420

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洗濯機、掃除機など、家事は機械化が進んできた。
この機械は誰が買うのか?
それは夫の給料からである。
家事において、
機械(資本)を持つ男と、労働する女になり、
家庭にも資本主義がはびこってしまった。
マルクスによれば、
資本主義とは、
資本化が労働者から摂取するシステムのことである。
真の女性の解放のためには、
主婦によるプロレタリア革命を起こさなければならない!

僕は大学のとき、
こんな無責任な発表してました。
ちなみに、ここから
まったく論が深まりません。
妄想を楽しんでるだけです。

この本は、
女性が満たされた生活をするには
どうすればいいのか
というのを
太平洋横断で有名なリンドバーグの奥さんが
離島で考えたというエッセイ。

よく僕の読書感想文でも、
南半球の飢餓とか出てきますけど、
そういう、情報に身をやつして気疲れするより、
もっと、現在と現実の生活空間を大切にしようと
筆者はいう。
現実空間を支えてきたのが、
女性(主婦)である。
意識を外に向ける女性の社会活動には反対で、
もっと一人の時間を大切にして
内に意識を向けるべきだという。

いってることは、
すごく、納得してなるほどなぁと思う。
でも、現実に社会で流されていると、
そうは言っても、しかし...
って頭で納得しただけで上滑りしてしまう。

再読
書評(10点中) 4点
趣味は「読書」:海からの贈物

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