書評 4点の本: 2007年4月アーカイブ
この前、「コンスタンティノープルの陥落」を選んだのは、
「ロードス島攻防記」と続く三部作の一作目だからで
一番読みたかったのは二作目の、この「ロードス島攻防記」でした。
騎士団の生活基盤って何?
って前から気になってました。
たとえば、ニートでも、
僕はこの家を一日中守っている騎士です。
と言い張って
ネットで団結して
ニート騎士団って作っても
その実、昔の騎士団とやってること変わりないのじゃないの?
ぐらいのイメージでした。
読んでると、
なるほど、
寄付や寄進を生業としているらしい。
ほんで、寄付の実感がわかないので、
日本の初詣の参拝者数を調べると
2006年で9373万人
一人頭100円のお賽銭として
中世ヨーロッパの人口が500万人だから日本人の割合で考えると、
日本人の信心深さぐらいで
93730000*100*5百万/1憶2千万=39054万円
こんなもんかと、昼ごはんのときネットで調べて計算してました。
イスラム教のオスマン帝国に囲まれたロードス島っているのって、
今で例えたら
日本と韓国でもめてる竹島を占拠する以上のものだから
そうとう寄付が集まるだろうな、
生活基盤はそうとう強いかもしれない
と読んでて思いました。
イスラム教の中でぽつんと残され、
援軍も来る望みのない状況
騎士数百人とロードスの住民対オスマンの軍隊20万という
陰湿な公開いじめみたいな戦争が繰り広げられる。
「人間には誰にも、自らの死を犬死と思わないで死ぬ権利がある。そして、そう思わせるのは、上にある者の義務でもある。」
新潮文庫P116より
戦記をわくわくして読むというより
よぉやるよなぁ。
って感じ。
教科書的に
オスマントルコは
ヨーロッパに大きな影響を与えたという。
勉強になったのは
当時何をそんなにヨーロッパ全体でびびってるんだと思ってたが、
ヨーロッパに人口が少なくて
オスマントルコに多かったって言う単純な事実が大きそうということだ。
ところで
驚いたことに今でも聖ヨハネ騎士団は国(?)として存在するらしい。
この本を読んだ感想。
騎士団の生活基盤って何?
って思ったら、
本を読むよりネットで調べた方が良く分かる。
書評(10点中) 3点
いつも立ち読みしている本屋に悪いなと思って、
無理やり探して買った本。
高校受験世界史で
ごっちゃになる中世から近世にかけて
この年の前か後かみたいな年代で、
東ローマ帝国(ビザンツ)の滅亡と
100年戦争終結の1453年はわりと押さえてる年代だと思う。
(後、1555年アウグスブルクの和議(宗教戦争)
1648年ヴェストファーレン条約(30年戦争終結)とか)
この東ローマ帝国の滅亡で中世の終わりとする見方もあるぐらいの大事件が、
オスマントルコ16万とビザンツ7000千みたいな戦力差があるなんて知らなかった。
大阪の夏の陣でさえ、徳川15万5千対豊臣5万5千。
7千で守ろうというのだから、
コンスタンティノープルって、今の大阪城ぐらいの大きさなんかなと思ったが、
巻末の地図で見ると
JRの大阪環状線内ぐらいの大きさがある。
JRの大阪環状線内7千人では無理だろう。。。
7千っていったら大阪ドームでもがらがらやで。。。
守備兵が少ないのだから、
トルコも2千人ぐらいの決死隊を募って闇にまぎれて城門を上れなかったのかなと思うんだけど。
というか、降伏だろうと思うんだけど、宗教の壁かもしんない。
小説は、
攻城戦の上に
200人単位で戦ったりしてるので
小競り合いっぽく
しょぼい感じがある。
しかし、
ビザンツの旗が取り払われ、
勝敗が決した後の、
トルコ側の我先に略奪に走り、
ビザンツ側は逃げる描写は
こちらも急き立てられるように一気に読んでしまう。
また、
艦隊を陸上輸送で、
封鎖されている湾口を越えて湾内に入れる
オスマン艦隊の山越えなんかは、
漫画で書いてると、やっぱり漫画やと思うようなことが、
ほんとにやってるのだから面白い。
塩野さんを読んだけど、
ローマ人の物語では
あんなに賞賛しまくってるハンニバルでさえ
心理描写が
「何々と思ったに違いない」程度に抑えているのに、
心理描写が多くて(特別多いわけでもないけど)
改めて
ローマ人の物語はよくあの書き方で一般書籍で売れたなと思った。
コンスタンティノープルの陥落(FLASH)←小説を元に作られたFALSH面白い。
あと、ぴんと来ないので、
マホメッド2世は高校世界史の教科書にあわせてメフメト2世にして欲しい。
書評(10点中)4点
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