書評 4点の本: 2007年7月アーカイブ
サブタイトルの「勝者の混迷」を見て、
あぁ、次の時代までの引き伸ばしぐらいなんだろうな
と思ったけど、
性格上最初から読まないと駄目な方なんで
期待せずに読んだ。
グラックス兄弟、マリウス、スラ、ポンペイウス
無理やり受験で単発の人名を覚えさされたけど
そんな無理やり覚えさせられた人が
こんなことやってたんや
というのが分かって面白かった。
グラックス兄弟の改革と
マリウスの私兵化が
こんな風につながっているなんて
高校受験世界史では分からなかったことがつながった。
それに格差の問題など
現在と照らし合わせるところがあって
思ったより面白かった。
正直、
現在の政治家の街頭演説や
政治コメンテーターの話を
興味深く聞けないのに
昔のことを書いてる本に興味がわくというのは
優れた解説者がいないと
社会をイメージできない表れの気もするんだけど。
職をつかない人は尊厳を奪われ
喜んで兵隊になったって書いてたけど
(引用しようと思ったところ見失った)
僕は兵隊に行くぐらいならニートでいい。
かの有名なカエサルが30代まで
たいした業績を上げていなかったことが
この本を読んで一番癒された。
書評(10点中) 4点
ほこりのかぶった小説が、
「テレビ放送中」と押し出されてるのを
より見るけど、
買おうと思ったことはありませんでした。
今回は、新潮文庫の100冊で選ばれたので購入。
読んでみると、
両親が、大河ドラマを見てる隣で、
「来週は、板垣信方が死ぬごろやなぁ」
「いやぁ、原作では・・・」
と、言うのは気分が晴れる。
山本勘助は有名だけど、実在が疑問視されていた。
だから、一体何を書くんだろうと思っていたら、
話の骨は諏訪の由布姫だった。
「みんな死んで行く。せめてわたし一人は生きていたい」
姫は言った。その言葉は勘助が今まで耳にきらきらした異様な美しさを持ったものであった。武家の女なら誰も口に出すのを憚る言葉だったが、心を直接打ってくる何かがあった。
新潮文庫 P63より
勘助は信玄に献身的で、
強気な由布姫に振り回されてるだけの存在で、
キャラクターとして今ひとつ。
目立った戦術も出ずに今ひとつ。
せめて
由布姫をもっと前に出して諏訪への執念か、
生への執着を出してほしかった。
引用のシーン以外
全体的にすっきりしていて
どろどろ感がなかったのが残念。
最後の川中島の戦いで、
勘助の作戦が完全に裏目に出たときの
勘助の焦燥感と、
信玄の落ち着いた態度が
仕事柄
バグを出しておろおろしているプログラマーと
落ち着いて考えてるシステムエンジニアを思い浮かべて面白かった。
書評(10点中) 4点
このアーカイブについて
このページには、2007年7月以降に書かれたブログ記事のうち書評 4点の本カテゴリに属しているものが含まれています。
前のアーカイブは書評 4点の本: 2007年6月です。
次のアーカイブは書評 4点の本: 2007年8月です。
書評 4点の本: 2007年7月: 月別アーカイブ
- 2008年8月 (1)
- 2008年6月 (1)
- 2008年1月 (2)
- 2007年11月 (1)
- 2007年9月 (1)
- 2007年8月 (1)
- 2007年7月 (2)
- 2007年6月 (1)
- 2007年4月 (2)
- 2007年3月 (1)
- 2006年12月 (2)
- 2006年11月 (1)
- 2006年10月 (1)
- 2006年9月 (2)
- 2006年8月 (2)
- 2006年6月 (1)
- 2006年4月 (2)
- 2006年2月 (1)
- 2006年1月 (3)
- 2005年12月 (2)
- 2005年11月 (3)
- 2005年10月 (1)
- 2005年9月 (1)
- 2005年7月 (2)
- 2004年11月 (1)
- 2004年10月 (2)

