書評 5点の本: 2006年2月アーカイブ
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モンゴルについて、司馬遼太郎が散文的に書いた本。
大まかに、
モンゴルについて、「満州国」について、
ツェベクマさんという一人のモンゴル女性について書かれている。
よく言われるように、
司馬遼太郎は登場人物に愛情を注いでいて、
読んでいてすがすがしい。
一方で
好き嫌いがはっきりしていて
モンゴルについては褒めちぎるのに、
ロシア、戦前の日本国については厳しい。
ロシアは近代でも奴隷を必要とした政体だった。
鉄道敷設など土木事業=安価な労働力=
奴隷=政治犯を作り上げる、満州でさらわれた日本人。
戦前の日本は分裂症だった。
などなど。
個人的には、
司馬遼太郎の戦前日本に言及しているところが興味深い。
再読
書評(10点中) 5点
読みやすさ + 0.5点
趣味は「読書」:草原の記
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今日は、司馬遼太郎の10回忌。
司馬遼太郎記念館に行って来た。
ちなみに読んだのは、
推敲の過程がわかる生原稿のついた、
司馬遼太郎記念館で売っている、
「二十一世紀に生きる君たちへ」の方。
司馬遼太郎については、感覚が違う人間だと思ったことがある。
司馬遼太郎が、三内丸山遺跡に訪れた際に、
こんなにもすばらしく、私たちの祖先は、いい感じで暮らしてたんだぁ。
みたいなことを、うれしそうに言ってるのを見た時、
祖先の生活が、貧しかろうが、豊かだろうが、
何も感じない、僕にとって、
祖先の生活状況で喜んでいる司馬遼太郎を
まったく遠い人間のように感じたと同時に、
うらやましくも感じた。
司馬遼太郎はおそろしく、
無邪気で子供っぽいと思う。
でも、純粋な分だけ、
受け入れない太平洋戦争中の軍部への嫌悪感は激しいし、
不可解なことには鋭くつっこむ。
「班田収授、あれは奴隷制ですな。」
まさか、天皇制の中で奴隷制度があったなんて、
学校教育をなんの疑問も持たずに受けていた
僕にはとてもそんな視点はもてなかっただろう。
司馬遼太郎が、子供にむけて書かれた本書は、
自然を敬い、自己を鍛えよという。
緒方洪庵のことを書いた、
「洪庵のたいまつ」も載せているが、
緒方洪庵が行ったように、
司馬遼太郎からもっといろいろ学びたかった。
近くに住んでいただけに、
なんでこんな機会を逃したんだと、
司馬遼太郎のことを思うたびに後悔する。
書評(10点中) 5点
読みやすさ +0.5点
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