書評 6点の本: 2006年1月アーカイブ
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昨日読んだ、ローマ人の物語で、
自由・博愛・平等と高らかに唱えれば唱えるほど、
実現が遠ざかる気がする。と塩野七生が書いてあった。
理念を高々に唱えると胡散臭くなるという意味では、
生命の尊重も、同じだと思う。
この本は、生命の尊重など高らかに叫ばず、
人間は自分を押し流すものから逃れられない人の話。
僕も、海と毒薬の戸田のように、
一般に言われてるような、
自発的な良心の呵責と一致しない気がして
他人の死、他人の苦しみに無感動な自分が不気味に思う。
どうも、頭が極端なのか単純なのか、
もし、他人の死に敏感なら、募金で破産してるし、
ダウンタウンの松本ではないが、
「食料のない子供たちに...」っていうぐらいなら、
子供作らんといてくれよって思う。
かといって、
ナイフで刺す子供の気持ちが分かるわけでもなく
刺したら、
相手が痛いって感じが想像つかない(伝染しない?)んだろうか
って、何十箇所も殺傷しているニュースを聞くと思う。
うまくやってきたね。だが大人をだませても東京の子供は騙されないよ。 新潮文庫P125より初読の時に一番印象に残った場面。 やっぱり、関西の先生より、 東京の子供のほうがすごいんやぁ。って頭を抱えてしまった。
人体実験も無感動でありながら、
下意地の汚さを見破られて顔をまっかにした
登場人物の戸田は、
良心の呵責はなかったが、恥の意識は持っていた気がする。
勝呂がつぶやく詩はネットで調べると立原道造の「雲の祭日」らしいです。
この小説ってよく100冊に選ばれるけど、
感想文書きやすいんじゃないかな。
感想文書くだけだったら、
戦争と人体実験している非道さを非難すれば字数稼げるから。
再読
書評(10点中) 6点
読みやすさ +0.5点
趣味は「読書」:海と毒薬
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