書評 8点の本: 2005年7月アーカイブ
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この数十年のあいだに、断食芸人の人気はすっかりがた落ちになった。かつては、自前で大がかりな断食興行をうつことがよい儲けになったものだが、今日ではまるでお話にならない。時代が変ったのだ。 岩波文庫P111より引用本屋で「断食芸人」という題で引き付けられ、書き出しを読んで衝動買いした。おそらくジュンク堂などの椅子のある本屋なら最後まで読まされていたと思・う。 2004年に「変身 他一篇」から改版して表題を「変身・断食芸人」をしたようでそれで断食芸人に気がついた。
「変身」は、
ある朝、男が起きれば毒虫になっていた。
それでも、遅刻した理由を考え会社に行こうとするが...というお話。
「断食芸人」は、
断食してやせ細る人間を檻の中に入れて興行の見世物にするという話。
興行になっているうちはよかったが、
人気にかげりがみえ始め断食の日数も数えてもらえなくなり、
動物小屋と並んで檻の中で黙々と断食をしている男の話。
「変身」は再読。一回目は新潮文庫だと思う。
のちのち残る印象は「変身」の方が強いかもしれません。
話題にしやすいのも「変身」。
しかし、主人公が起き上がったりする場面などが読んでいてくどい。
最近「断食芸人」ほど熱中できる小説がありませんでした。
推理小説のラストを読んでいるぐらいのテンションで
いきなり、最初から最後まで我を忘れて読みました。
「変身」書評(10点中) 6点
「断食芸人」書評(10点中) 8点
趣味は「読書」:変身
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