書評 8点の本: 2006年11月アーカイブ
テレビ「爆笑問題のススメ」の最終回で
太田光が
お薦めの本3冊みたいなのを紹介していた。
この3冊に「タイタンの妖女」が入ってなかったので、
あれ?と思ったら、後で、別格として紹介してた。
事務所の名前を「タイタン」にするぐらい
太田光絶賛の本。
今年、ハヤカワのhot hit100に選ばれてたので購入。
読んでて、
昔、映画「猿の惑星」で
人間が猿を奴隷にして労働させることに
感心していたころを思い出した。
この小説のように、
脳科学が発達すれば、
猿といわず
クローンを奴隷に仕立て上げて、
余計なことを覚えれば、
記憶を操作し、知能を一定に保たせ
西遊記の孫悟空みたいなワッカを
頭につけてコントロールすれば
猿の惑星よりも効率的なんじゃないかな
と思いながら読んでいた。
でも、
その後、労働力を得た後どうなるだろう?
人間が植物に水をやるように、
奴隷が人間に持ってきた食料を食うだけか、
「創造的な」芸術や、発明に
行き先のないエネルギーを費やすだけと思う。
明確にコントロールされるアンテナはないけれど、
社会から選別された情報を記憶し、
他人からの軽蔑や嘲笑、賞賛などをもとに
社会生活してるんだから
あんまり変わりないなと思った。
「タイタンの妖女」は読んでて
人類の目的って種の保存?
生きてることに目的ってあんの?
途中で変に悟った気になって、
どーでもいいやん気になる。
でも、
投げ捨て型の終わり方ではなく、
大げさだけど、この小説なりに
一つの回答があった気がする。
あらすじ
「ラムフォードは宇宙の歪みに陥って、
過去・未来の時間軸と空間を漂うことになる。
すべてを見通すことが可能になった彼は、
強運によって巨万の富を得たコンスタントに使命をかす。
無一文になり、記憶を抜かれ、
星を転々とすることになったコンスタントが
最後の星タイタンで明かされた真相とは」
最後のビアトリスの台詞がすごく好きです。
書評(10点中) 8点
SFが苦手で、
火星のあたりがきつかったけど、読み応えがあった。
今回前半すごく感想文ぽかった。
SFって、
発想が広がるって意味では感想文向きかも。
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