2004年10月アーカイブ

赤毛のアン
モンゴメリ
新潮社 1954/07
定価:¥ 540

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英語に得意でもない僕が、 とんでもない誤訳といって思い浮かべるが、 赤毛のアン。 原題は「Anne of Green Gables」 赤毛のアンという題名だと、 気性の烈しいということが前面に出てしまって、 もったいないと思います。

どうしも、キャラクターはいつまでも
変わらないっていうところを求めてしまうけど、
赤毛のアンでは、
グリンゲイブルスで穏やかに成長していく中で、
マニラがいつのまにかアンも大人しくなってしまったねぇと淋しがるほど
アンが落ち着いて口数もへり、落ち着いていく。
グリンゲイブルスに来たころの
空想好きでおしゃべりな小さなアンが
いなくなるからこそ、
魅力的なキャラクターになっていると思いました。

書評(10点中) 6点
趣味は「読書」:赤毛のアン

自閉症だったわたしへ ドナ ウィリアムズ自閉症だったわたしへ
ドナ ウィリアムズ
新潮社 2000/06
定価:¥ 820

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「自閉症」と冠つけなくても、 誰でも、多かれ少なかれこんな症状はあるんじゃないかなと思いました。 あんまり自閉症に頓着せずに ドナの半生を書いた 「ドナウィリアムの冒険」「だからあなたも生き抜いて」 って感じで読みました。

誉められ時にどんなリアクションすればいいのか分らない。
殴られたりけなされたりしたときの方がリアクションしやすい。
のような事を書いているのは、なるほど。

個人的には、若いころドナをいじめていて、
後年、社会に受け入れらてきたドナと
仲直りしようとしてドナに拒絶された、
母と兄の
「自閉症だった家族に拒絶されたわたしたちへ」
という物語を読みたい。

書評(10点中) 3点
趣味は「読書」:自閉症だったわたしへ

欲望 小池真理子欲望
小池真理子
新潮社 2000/03
定価:¥ 700

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「私は別にバイロスの絵を見てオナニーなんかしたことないわ」私は笑った。「でも『仮面の告白』はやっぱりエロチックだった」 「感じた?」 「少しね」 「例えばどのシーンで?」 「主人公が『聖セバスチャン』の絵を見て射精するシーンで」 新潮文庫P388より
本筋とはほとんどといっていいほど関係ないシーンだけど、 一番個人的に衝撃的なシーン。 僕は「仮面の告白」の『聖セバスチャン』の絵を見て射精するシーンで 呆れて一度読むの辞めました。 それを。。。 しかもその後会話は、「僕もさ」なんて男も同調して続いてます。

小説は、三島由紀夫をうまいことミステリアスに使っています。

肉体的な愛と精神的な愛について、
NHKに小池真理子が出演しているのを見て、
そんなこと語ってたけど、わりと小池真理子の好きな
テーマなのかもしれない。
「欲望」は完成度が高いと思いました。
この後、以前書いた小池真理子の「恋」を読んで、
「欲望」と比べると
「恋」はすごく色あせてしまってしょうもなかったぐらい。

書評(10点中) 6点
趣味は「読書」:欲望

ぼくは勉強ができない 山田詠美ぼくは勉強ができない
山田詠美
新潮社 1996/02
定価:¥ 420

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「君はいくら勉強できても、女にもてないじゃないか」 勉強や、家が貧乏、片親なんかたいしたことない、 もっと大切なことがあるという主人公の主張は、 女性にもてないという一番残酷なところをつくことで 僕は分かりやすかったし、 高校小説だから特に当を得ていると思う。 この小説の主題と外れるが、 もうちょっと年をくうと、 「君はいくら女にもてても、年収が低いじゃないか」 といわれるのが一番傷つくかもしんない。

でも、この小説で、もっと印象深かったのは、
会話文が上滑りに感じると思ったことでした。

「先生、ドアを開けるときはノックしてくださいよ。マネージャーの女の子かと思ってあせっちゃったよ」 「馬鹿、女ぐらいであせるな」 「はい、そうでした。ところで、今日は、先生、きちんと練習見てくれるんでしょうね」 「何だ。いつもみてるじゃないか」 「でも、僕たちが走ってる時、先生、いつもベンチに座って本読んでるじゃないですか。だから、うちの高校、いつまでたっても、弱いんですよ」 「そうか、すまない。ところで、練習終わった後、おまえ暇か」 新潮文庫P14より

この短い会話文に「ところで」が2つ入っていて、
話が二転三転して、
引用するところもわるいかもしれないけど、
ここ以外にも、「へっ?」と思うところが多かったです。
あまりにも変なんで、声に出しても棒読みにしか読めない。
主人公が「僕は勉強が出来ない」とか言ってるわりに、
しゃべってる言葉が
優等生みたいなしゃべり方ばかりしてるん気がするんです。

標準語だからかもしれない。
なんか都会の小説なんだな~と思って読みました。
わりと売れている小説だけど、
この小説の言葉遣いに違和感を感じる人いないんでしょうか。

書評(10点中) 4点
ぼくは勉強ができない

仮面の告白 三島由紀夫仮面の告白
三島由紀夫
新潮社 1987/00
定価:¥ 460

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彼の夥しいそれを見た瞬間からerectioが起っていた。 新潮文庫 P74より
それ=近江君(男)のわきげ

erectionってなんやねんって読んでる途中で、
本の後ろにある注釈を、ぱらぱらめくって探すと、
注釈には
「erectio [ラテン]勃起。」
バカにしてんのか!

しかも、解説で
この小説は戦後文学の代表的名作だとか書いてると
頭大丈夫か?
と本気で思う。
確かに文章はきれいだと思う。
でもこれが文学の代表なら
文学は高尚だとか言ってるのがバカみたい。

新潮で出ている三島由紀夫の解説本を読むつもりです。
僕からみたら単なる変態を
どう賞賛してるのか
後々楽しみ。
5年もしたら、
僕も、三島由紀夫...てっ天才だ!とか言ってるのかもしれない。

小池真理子の「欲望」にも出てた。
個人的はあきれた
聖セバスチャンの殉職をネットで検索してでたゲイのページで見つけて、
興奮するかなって、
3分ほどずっと眺めてたけど、僕の体に異常なし。
へ~、erectio度高い。とか言うんや。造語だろうけど。

書評(10点中) 4点
趣味は「読書」:仮面の告白

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