![]() | 痴人の愛 谷崎潤一郎 新潮社 1985/00 定価:¥ 660 アマゾンで詳細を見る |
私は彼女の足下に身を投げ、跪いて云いました。 「よ、なぜ黙っている!何とか云ってくれ!否なら己を殺してくれ!」 「気違い!」 「気違いで悪いか」 「誰がそんな気違いを、相手になんかしてやるもんか」 「じゃあ己を馬にして、いつかのように己の背中へ乗っかってくれ、どうしても否ならそれだけでもいい!」 私はそう云って、そこへ四つン這いになりました。新潮文庫P367より引用
真面目なサラリーマンの主人公が
年下のナオミに散々に金を使われ、
若い男や外国人の男と浮気されながらも、
ナオミの肉体に溺れているので
喜んでいいなりになってしまう、というお話。
あとがきに、「愚」への称揚は、谷崎文学の重要なテーマを形づくる。
とかなんかとか、難しいことは
まったく分らないけど、作品として面白いです。
重松作品ぐらいのいじめになると引くけど、
夫婦善哉のように、
ダメ夫に何時までも起こっても愛している妻。
痴人の愛のように、
いくら裏切っても何時までも喜んで騙されて続ける夫。
のような
マゾ的作品は好きです。
書評(10点中) 7点
個人的につぼ +0.5点
趣味は「読書」:痴人の愛





