「エンジェル・エンジェル・エンジェル」 梨木香歩

エンジェル・エンジェル・エンジェル 梨木香歩エンジェル・エンジェル・エンジェル
梨木香歩
新潮社 2004/02
定価:¥ 380

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コーヒー中毒のコウコは、情操の安定を求め、 熱帯魚のエンジェルフィッシュとネオンテトラを飼った。 しかし、水槽ではエンジェルフィッシュが ネオンテトラを次々と血祭りにあげていた。 水槽の外では、少しイッてしまったおばあちゃんが エンジェルフィッシュを、殺せ殺せと囃し立てる。 コウコに精神の安寧はあるのか... という(ところが印象に残った)お話。

週末に一冊も読まないのもなぁ、ということで、
本棚から短そうなのを探して選んだのがこれ。
梨木香歩は読みやすいし、
さっさと読み棄ててブログに適当に書いとこう
と思っていたら、これが名作。

犯人を暴かずに終わるミステリー。
勝手に犯人は読者が決めといて下さいといわれているような、
はっきりしないところがありながら、
細部に複線を凝らして、
読み手の想像力を掻きたてる作品でした。

僕は、ほとんど登場しないが
重要な役をしめてる(ような気がする)「ママ」が、
いったいどういう位置づけなんだろうと、
ママが関わるところだけペラペラ読み返しました。

新潮文庫で読者が選んだなんとかというフェアで、
梨木香歩の「西の魔女が死んだ」が一位でした。
「西の魔女が死んだ」は
あまりに子供向けすぎる感じがして
おっさんの僕には納得いかず、不満でしたが、
本作で梨木香歩は読みやすいだけという印象が変りました。
文庫は単行本とラストを変えているようなので、
単行本も読んでみようと思っています。

書評(10点中) 6点
読みやすさ +0.5点
趣味は「読書」:エンジェル・エンジェル・エンジェル