「雪国」川端康成
![]() | 雪国 川端 康成 新潮社 1987/00 定価:¥ 340 アマゾンで詳細を見る |
「どうしたんだ。」 「帰るの。」 「馬鹿言え。」 「いいから、あんたお休みなさい。私はこうしてたいから。」 「どうして帰るんだ。」 「帰らないわ。夜があけるまでここにいるわ。」 「つまらん、意地悪するなよ。」 「意地悪なんかしないわ。意地悪なんかしやしないわ。」 「じゃあ。」 「ううん、難儀なの。」 新潮文庫P64よりなんだ、このあほ小説は。 日本を代表する作品がこれか。 と、初読の思った。 過去の話の挿入がごっちゃになって分かり難かったし、 島村も何考えているのかよくわからない。 そんなにいい印象はなかった。
その後、映画で、
岸恵子が駒子を演じたものと
岩下志麻が駒子を演じたものを見た。
「あんた、何しに来た。」
「そんなこと言うもんじゃないよ、君ぃ」
とか言いながら、島村が駒子に擦り寄って、駒子の髪食べとる!
なんだ、この島村のくずぶりは。
一方、駒子の情の深い演技は、演者の腕がでて面白い。
内容(ストーリー展開)がないので、純粋に演技が楽しめた。
書評6点もつけているけど、映画込みの点数。
今回珍しく、注釈を読んだら、
島村って駒子を引き立てるだけの登場人物だったって書いてた。
すごく納得。
駒子だけ見ているととても面白い小説でした。
島村が、
駒子の一途な生き方に引かれるところをもっと強調してもらいたかった。
それで、僕もこれから一生懸命に生きるど~
ってなると、行きすぎて興ざめだけども。
ところで
川端康成のすごいと思うところは、その性癖。
ロリコンと昆虫に関しては、
小説(フィクション)を超えて、
実生活でなにをやってたんやと感じさせる、
性向の激しさがある。
世に出る人は、
一般に誉められてることだけじゃなくて、
何か卓越してるものがあるなと思う。
再読
書評(10点中) 6点
趣味は「読書」:雪国

コメントする