「上野千鶴子が文学を社会学する」上野千鶴子

上野千鶴子が文学を社会学する 上野千鶴子上野千鶴子が文学を社会学する
上野 千鶴子
朝日新聞社 2003/11
定価:¥ 630

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被差別者の解放は、「差別者に似る」ことではありえない。(略)男領域に参入していくことがそれを解体し作り変えることを意味するのでなければ、何の意味があるだろう。そのようにして、「政治」も「労働」も「国家」もありとあらゆる「男性専用for men only」の領域、そのことで男が「男らしさ」を定義する領域を解体し作り変えていくべきなのだ。 朝日文庫P206より
ジェンダーって、 被差別(女性)と差別(男性)みたいなの図式があって、 虐げられてる被差別者が絶対で、 虐げている差別者に言い分はない。 対話は成立しないというイメージがあります。

「女性専用for women only」の領域が増えてる気がするし。
女性は大変だ。大変だ。
って、
なんで金出してまで女性の愚痴読まなきゃならんねん。

それで、授業として聞くジェンダーは仕方なく聞くけど、
自発的に本を購入する際には進んで選択肢に入れることはありませんでした。

たまたま、朝日文庫で「年末年始文庫フェア」っていうのがやってたので、
フェアに弱い僕は、
フェアにつられて、
ラインナップに入ってたこの本を買ってしまいました。

で、
文体とか全然知らないからこの機会に勉強しようと思ったのですが、
全然期待してた内容が違った。
上野千鶴子が文学に関連したものを論じた短編の切り集めで、
本の大テーマみないのないし。
切れ切れした内容の中心は、「ジェンダー」
本の冠に上野千鶴子ってある時点で覚悟はしてたけど、
主に、文学を素材にした「ジェンダー論」だった。

男性作家は女性幻想として、
現実の女性を無視した女性像で
小説を書いている。
そして、その幻想を現実にも押し付けている
とか、現在の萌え系の女性とかを連想させて、
ところどころ面白いところもあったけど、
ジェンダーに興味がなかったので、
正直読むのしんどかったです。

書評(10点中) 3点