「診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界」大平健
![]() | 診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界 大平健 新潮社 2004/08 定価:¥ 380 アマゾンで詳細を見る |
精神科って、よく分からない。
「セックス依存症なんです。セックスさせてください」
ぐらいの風俗感覚ぐらいの軽い気持ちで、通院していいの?
とか、通院の程度が分からない。
どっからわがままで、どっから病気なのか、
言ったもん勝ち、みたいな思いがぬぐえない。
(略)しかし、医者の診断で、というところがミソなのです。そして、この一点で患者の不安が解けるのです。たとえ、「また学校に行けなくなって」も今度は自分の責任ではありません。医者の責任になります。
新潮文庫P48より
医者の診断書は重みがある。
簡単にもらえるんなら
飲みに誘われたときの角の立たない言い訳に、
「医者に止められてるんっスよ~。」
用に、診断書一枚もらいたい。
警備員でバイトしてたとき、
講習で、
他人と言い争いになって、
警察を動かしたかったら、
まず、医者に行け。と教えてもらった。
言い争いが原因で、眠れなくなったとか
とにかく、医者の前で愚痴りまくって
寝不足、神経衰弱。なんでもいいから診断書もらえ。
診断書は法的なもんだから、警察が動かせる。
みたいなこと言っててそんなもんかって、記憶がある。
引越しおばさんとか隣に来たら、
医者行ってから、警察行こうと思う。
こういった経緯もあって、精神科というと、
利用する人は利用する偏見がある。
確かに、SOSを出しているところに、
救いの手を出す機関は必要だと思う。
でも、甘えてるのと、利用するのと、本当に必要な人の区別を
もっと明確に、第3者にも納得するように診断して欲しい。
この小説は
「赤ずきん」における、愛に飢えたの狼など
みんなが知っている昔話を、異なる解釈で引き合いに出すことで、
日常生活でも違う見方がある。
と感づかせてくれるところがあると思う。
もっと話は複雑なんだろうけど、
うまいこと話がまとまりすぎな分、
この本を読んでると
桃太郎の話をするだけで、
「僕は、桃太郎の桃太郎で、
鬼(ばばあ)を殺して、
財産を奪って来いって言うことですね」
と、勝手に解釈されて、
ニュースで、
「この殺人に、桃太郎を読んで事件に関与した
大阪府の男性も逮捕されました。」
って、ことになりかねないくらい、
単純。
きれいに章が分かれて、時間の合間でも読みやすいことは読みやすい。
書評(10点中) 4点
読みやすさ +0.5点
趣味は「読書」:診療室にきた赤ずきん
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