2007年2月アーカイブ
前回の続き。
キャサリンが亡くなり、
ヒースクリフは、弱りきって帰宅しようとする。
弱っているヒースクリフを亡き者にせんと
キャサリンの兄とヒースクリフの妻は、
ヒースクリフを寒空に締め出した。
ぶち破って家に入ってきた彼に
キャサリンの兄は襲い掛かったが逆に叩きのめされた。
一方ヒースクリフの妻は、その隙に逃げ出して、
永久に帰ってくることはなかった。
ヒースクリフは、キャサリンの兄の財産を奪い、
キャサリンの兄の子供を使用人として育てた。
その後、自分の子供と
キャサリンの子供と無理やり結婚させ、
キャサリンの夫の財産も奪った。
しかし、彼は、キャサリンの幻を見るようになり。。。
モームに「世界の十大小説」の一つに挙げられ、
英語で書かれた三大悲劇にも挙げられる
うしなった偶像を思いつめて偏執狂になった男の話。
「(略)ほんとうにみじめなのね、そうでしょう?悪魔みたいに孤独で、そして嫉妬深いのだわ。だれも、あなたを愛さない――だれも、あなたが死んでも、泣きはしない。あたし、あなたにはなりたくない!」 岩波文庫(阿部知二訳)P196より物語の4割近くが罵り合いや、威嚇の類で、 主人公が弱ると、鬼が島の鬼が退治されたなみに、 皆が幸せになる物語も珍しい。
この本が僕にとって印象深いのは、
モームの「世界の十大小説」を読んだおかげでした。
モームは世界の十大小説に挙げときながら、
ここは良くないと指摘してて、
自分でもうすうす感じていたことが
すんげーすっきりしました。
このモームのを読んでから、
小説を読んでから、人の感想を読むのが楽しみになりました。
書評(10点中) 6点
新潮文庫の100冊、ナツイチ、夏の100冊などの
楽しみにしているキャンペーンの中で、
ある本が、毎年選出されるたびに、
嫌いになる作家がいた。
それが、
この「あの頃ぼくらはアホでした」の
作者、東野圭吾だ。
まず、
「あの頃ぼくらはアホでした」って題名が、
「今は天才」って逆説のようで嫌い。
裏表紙や冊子などの解説で
「ワルの巣窟の中学校で・・・」と書きながら
ちゃっかりいい大学に行ってるのも嫌い。
冊子から、
まぁ、今は天才だけど、昔はやんちゃだったんだよ
的な雰囲気を漂わせてる本を書いてる作家が嫌いでした。
で、
別に無理にして読むこともないだろうと思ってたのですが・・・
人気があった。
もし、
就職試験の履歴書で
趣味は「読書」と書いて、
好きな作家は「司馬遼太郎」が正解なら、
ネットでは(一昔ならメル友とか、今ならmixみたいなので)
趣味は「読書」と書いて、
好きな作家が「東野圭吾」と書くのが正解(まず話の取っ掛かりという面で)ってぐらい人気が出てきてしまった。
・・・というわけで、
つい・・・、4、5年前ぐらい
信念を曲げてまで、デビュー作の「放課後」を読んでしまいました。
だいぶ前なので印象しか書きませんが、
「一番頭の使うトリックはいまいちで、
無理やり意外性を持たせて終わらした」
簡単に言うと、「せこい作家」と言うイメージ。
で、
もう読むこともないだろうと思ってたのですが・・・
このごろは、無理に手に取らなくても
新聞や、テレビで紹介されてて、、
あらすじ聞いてると面白そう。。。
・・・というわけで、
当分本屋で横目で見てましたが、
我慢しきれなくなって、
嫌いになったきっかけのこの本を読むことにしました。
感想を前に、この小説を書いている時期の
僕と東野圭吾と現実を比較してみると
| 僕の母校 | 卒業後就職先 | |
|---|---|---|
| 東野圭吾 | 現役合格、入学せず (受けた学部忘れるぐらい) | 日本最大手自動車部品メーカー |
| 僕 | 2浪して合格 | 警備員でフリーター |
この現実を前にして、
僕「ほんと、東野圭吾ってアホやなぁ」
って、笑ってたら、それこそこっちがいい笑いもんだ。
が、
この小説を読んで笑ってしまった。
この過酷な現実を忘れさせるぐらい面白い。
サービス精神旺盛な作家やなぁっていうのが感想。
だけど、万引きとかをした。しないっていうのよりも、
万引きしたのを茶化して書くのは悪影響と思う。
で、
嫌いになった、この本のタイトルだけど、
就職するまでは、こんなアホをしてたけど、
就職してからは、こんなアホは辞めよう
っていう意味もありそうで納得。
確かに、あの頃のアホのまま変わらなくて、
直木賞作家、万引きで捕まるって出たらなさけないもんなぁ。
(念のために「注」、
[直木賞作家 万引き 逮捕]]で検索して来た人へ、そんな事実ありません
2008/05/25 追記gooleの結果一位だった。。。)
書評(10点中) 5点

