「嵐が丘(下)」エミリー・ブロンテ

前回の続き。
キャサリンが亡くなり、
ヒースクリフは、弱りきって帰宅しようとする。
弱っているヒースクリフを亡き者にせんと
キャサリンの兄とヒースクリフの妻は、
ヒースクリフを寒空に締め出した。
ぶち破って家に入ってきた彼に
キャサリンの兄は襲い掛かったが逆に叩きのめされた。
一方ヒースクリフの妻は、その隙に逃げ出して、
永久に帰ってくることはなかった。
ヒースクリフは、キャサリンの兄の財産を奪い、
キャサリンの兄の子供を使用人として育てた。
その後、自分の子供と
キャサリンの子供と無理やり結婚させ、
キャサリンの夫の財産も奪った。
しかし、彼は、キャサリンの幻を見るようになり。。。
モームに「世界の十大小説」の一つに挙げられ、
英語で書かれた三大悲劇にも挙げられる
うしなった偶像を思いつめて偏執狂になった男の話。

「(略)ほんとうにみじめなのね、そうでしょう?悪魔みたいに孤独で、そして嫉妬深いのだわ。だれも、あなたを愛さない――だれも、あなたが死んでも、泣きはしない。あたし、あなたにはなりたくない!」 岩波文庫(阿部知二訳)P196より
小説の基本情報 世界の十大小説 (上) (岩波文庫)表紙
世界の十大小説
サマセット・モーム
西川 正身
William Somerset Maugham
岩波書店
発売日:1997-10
定価:¥ 735
316ページ
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物語の4割近くが罵り合いや、威嚇の類で、
主人公が弱ると、鬼が島の鬼が退治されたなみに、
皆が幸せになる物語も珍しい。

この本が僕にとって印象深いのは、
モームの「世界の十大小説」を読んだおかげでした。
モームは世界の十大小説に挙げときながら、
ここは良くないと指摘してて、
自分でもうすうす感じていたことが
すんげーすっきりしました。

このモームのを読んでから、
小説を読んでから、人の感想を読むのが楽しみになりました。

書評(10点中) 6点