「あの頃ぼくらはアホでした」東野圭吾
新潮文庫の100冊、ナツイチ、夏の100冊などの
楽しみにしているキャンペーンの中で、
ある本が、毎年選出されるたびに、
嫌いになる作家がいた。
それが、
この「あの頃ぼくらはアホでした」の
作者、東野圭吾だ。
まず、
「あの頃ぼくらはアホでした」って題名が、
「今は天才」って逆説のようで嫌い。
裏表紙や冊子などの解説で
「ワルの巣窟の中学校で・・・」と書きながら
ちゃっかりいい大学に行ってるのも嫌い。
冊子から、
まぁ、今は天才だけど、昔はやんちゃだったんだよ
的な雰囲気を漂わせてる本を書いてる作家が嫌いでした。
で、
別に無理にして読むこともないだろうと思ってたのですが・・・
人気があった。
もし、
就職試験の履歴書で
趣味は「読書」と書いて、
好きな作家は「司馬遼太郎」が正解なら、
ネットでは(一昔ならメル友とか、今ならmixみたいなので)
趣味は「読書」と書いて、
好きな作家が「東野圭吾」と書くのが正解(まず話の取っ掛かりという面で)ってぐらい人気が出てきてしまった。
・・・というわけで、
つい・・・、4、5年前ぐらい
信念を曲げてまで、デビュー作の「放課後」を読んでしまいました。
だいぶ前なので印象しか書きませんが、
「一番頭の使うトリックはいまいちで、
無理やり意外性を持たせて終わらした」
簡単に言うと、「せこい作家」と言うイメージ。
で、
もう読むこともないだろうと思ってたのですが・・・
このごろは、無理に手に取らなくても
新聞や、テレビで紹介されてて、、
あらすじ聞いてると面白そう。。。
・・・というわけで、
当分本屋で横目で見てましたが、
我慢しきれなくなって、
嫌いになったきっかけのこの本を読むことにしました。
感想を前に、この小説を書いている時期の
僕と東野圭吾と現実を比較してみると
| 僕の母校 | 卒業後就職先 | |
|---|---|---|
| 東野圭吾 | 現役合格、入学せず (受けた学部忘れるぐらい) | 日本最大手自動車部品メーカー |
| 僕 | 2浪して合格 | 警備員でフリーター |
この現実を前にして、
僕「ほんと、東野圭吾ってアホやなぁ」
って、笑ってたら、それこそこっちがいい笑いもんだ。
が、
この小説を読んで笑ってしまった。
この過酷な現実を忘れさせるぐらい面白い。
サービス精神旺盛な作家やなぁっていうのが感想。
だけど、万引きとかをした。しないっていうのよりも、
万引きしたのを茶化して書くのは悪影響と思う。
で、
嫌いになった、この本のタイトルだけど、
就職するまでは、こんなアホをしてたけど、
就職してからは、こんなアホは辞めよう
っていう意味もありそうで納得。
確かに、あの頃のアホのまま変わらなくて、
直木賞作家、万引きで捕まるって出たらなさけないもんなぁ。
(念のために「注」、
[直木賞作家 万引き 逮捕]]で検索して来た人へ、そんな事実ありません
2008/05/25 追記gooleの結果一位だった。。。)
書評(10点中) 5点
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