「コンスタンティノープルの陥落」 塩野七生

小説の基本情報 コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)表紙
コンスタンティノープルの陥落
塩野 七生
新潮社
発売日:1991-04
定価:¥ 460
260ページ
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いつも立ち読みしている本屋に悪いなと思って、
無理やり探して買った本。

高校受験世界史で
ごっちゃになる中世から近世にかけて
この年の前か後かみたいな年代で、
東ローマ帝国(ビザンツ)の滅亡と
100年戦争終結の1453年はわりと押さえてる年代だと思う。
(後、1555年アウグスブルクの和議(宗教戦争)
1648年ヴェストファーレン条約(30年戦争終結)とか)
この東ローマ帝国の滅亡で中世の終わりとする見方もあるぐらいの大事件が、
オスマントルコ16万とビザンツ7000千みたいな戦力差があるなんて知らなかった。
大阪の夏の陣でさえ、徳川15万5千対豊臣5万5千。
7千で守ろうというのだから、
コンスタンティノープルって、今の大阪城ぐらいの大きさなんかなと思ったが、
巻末の地図で見ると
JRの大阪環状線内ぐらいの大きさがある。
JRの大阪環状線内7千人では無理だろう。。。
7千っていったら大阪ドームでもがらがらやで。。。
守備兵が少ないのだから、
トルコも2千人ぐらいの決死隊を募って闇にまぎれて城門を上れなかったのかなと思うんだけど。
というか、降伏だろうと思うんだけど、宗教の壁かもしんない。

小説は、
攻城戦の上に
200人単位で戦ったりしてるので
小競り合いっぽく
しょぼい感じがある。
しかし、
ビザンツの旗が取り払われ、
勝敗が決した後の、
トルコ側の我先に略奪に走り、
ビザンツ側は逃げる描写は
こちらも急き立てられるように一気に読んでしまう。
また、
艦隊を陸上輸送で、
封鎖されている湾口を越えて湾内に入れる
オスマン艦隊の山越えなんかは、
漫画で書いてると、やっぱり漫画やと思うようなことが、
ほんとにやってるのだから面白い。

塩野さんを読んだけど、
ローマ人の物語では
あんなに賞賛しまくってるハンニバルでさえ
心理描写が
「何々と思ったに違いない」程度に抑えているのに、
心理描写が多くて(特別多いわけでもないけど)
改めて
ローマ人の物語はよくあの書き方で一般書籍で売れたなと思った。

コンスタンティノープルの陥落(FLASH)←小説を元に作られたFALSH面白い。

あと、ぴんと来ないので、
マホメッド2世は高校世界史の教科書にあわせてメフメト2世にして欲しい。

書評(10点中)4点