「ティファニーで朝食を」カポーティ
There was once a very lovely,very frightened girl. She lived alone except for a nameless cat,あるところに、とてもかわいくて、とてもおびえた少女がいました。 名もない猫と住み・・・
映画「ティファニーで朝食を」 売れない小説家がタイプライターで打っていた一節より
映画を見たとき、相当中身のない話だと思いました。
映画を見てはせっせこ点数をつけてた点数は、
たぶん(10点中)4,5点ぐらい。
だけど
ガンダムとジプリ以外で
僕が著作権が切れていないDVDを持っているのは
「3つ数えろ」と、この「ティファニーで朝食を」の2本だけ。
最後のシーンの共演のジョージ・ペパードの顔がすごく印象的で
なんかの時に衝動買いしてしまいました。
そんな少し思い入れもある映画で
原作者のカーポティが小説と違うと怒ってたと小耳に挟んだので
自由自由と思いながら
ティファニーに行かなければ不安をぬぐいきれない
消費社会の悲劇
のようなテーマがあるんかなぁと気になってました。
で期待して読むと、
最初の書き出しも上記の書き出しじゃなかったし、
「いやな赤」がプロレタリア独裁という思想的なものを含んでおり
消費社会を否定するような話じゃなかった。
「(略)あたしがお金持ちになり、有名になることを望まないというんじゃないの。(略)ただそうなっても、あたしの自我だけはあくまで捨てたくないのよ。ある晴れた朝、目をさまし、ティファニーでご飯を食べるようになっても、あたし自身というものは失いたくないのね。あんたも一杯ほしいんでしょ」映画では ティファニーに行くと気が晴れるから、ええわぁって言ってたのに。
新潮文庫P58より
本を読む限り、
自由気ままな主人公が、
誰かに所属すること、依存することなしせずには見つかることのない
安住の地を探すお話。
なんかな?
映画を見直すと確かに最後にそんなこと言っているけど
どっちかというと、くどき文句の代わりで、
しかもハッピーエンドなので、まったく心に残らなかった。
本の方は、
終わりも、ホリーはどうなるんだろう、
というすっきり感がなくて、
読後感も
ホリーの生き方に疑問が残る。
映画はホリーの生き方に感情移入出来なかったのが大きい。
小説では、
映画よりさらに、
ホリーを観察してる方を中心に書いているので
感情輸入できない戸惑いは少なかった。
カーポティはホリーの役にマリリンモンローを希望したようだが、
確かに、
派手さ、自由、幸せになれなさそう、
でぴったりの気がした。
その他の短編も面白い。
書評(10点中) 5点
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