一体自分の目や耳の器官が外在的なものだったら
どんな付き合いになるんだろう。
理想的な信頼関係で結びつくんじゃないかな
と思って買ったのが盲導犬の話のこの本。
正直、期待したような話じゃありませんでした。
作者は盲導犬を
目として扱うのではなく
子供のようにかわいがります。
はっきりいって、
この本で盲導犬はどんな働きをするのか
というのはよく分かりませんでした。
でも、
まったく想像していなかったことが書いていました。
人間より寿命が短い犬は
先に年老いて、
盲導犬として飼いながら
白内障にかかり、失明し、
盲導犬として働けなくなる。
その時、盲導犬をどうするのか。
もし、目や耳が変えられるのなら、
年老いた目や耳より
よりいいものに
迷わず変えるだろう。
読む前に思ってた理想的な信頼関係って
使う側の理屈であって
関係性ではなかったなと思いました。
盲導犬はよく分からない。
まったく見当はずれかもしれない。
この本は相当ベルナを擬人化して書かれている。
作者にとってベルナは理想的な犬だったと思う。
けど、
一匹のメス犬として、
盲導犬として訓練され、
盲導犬として一生を送るのってどうなのと思ってしまう。
偉いが、決して自分もなりたいような偉さではない。
そういう面では機会があれば
盲導犬には優しく接しようと思った。
ベルナの後、
作者の夫が亡くなり、
波乱の次の盲導犬
ガーランドのなみだ
という続編や、
作者が盲導犬のリタイアを考える
リタイア―盲導犬の老いを見つめて
という本もあるらしい。
書評(10点中) 4点



