「知っておきたい日本の仏教」 武光誠

小説の基本情報 知っておきたい日本の仏教 (角川ソフィア文庫)表紙
知っておきたい日本の仏教
武光 誠
角川学芸出版 2006-07
定価:¥ 500
222ページ
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「民衆は極楽浄土を願い、仏教が広まった。」
と、日本史で言ってた気がする。
よく不思議に思ってた、ほんと?

僕は、ほぼ毎日と言っていいくらい、
仏壇に手をあわしている。
手をあわしている時は、
必ず、無意識に願い事を言う癖がついてる。
それでも、今まで、
「死んだら極楽に行かして下さい」
なんて、頼んだことがない。

死んだ後残される家族は考えるのは分かるけど、
死んだ後のことなんか心配したことがない。

真言宗だから頼まないだけで、
一般には願っているもんなんだろうか。
とか考える。

で、この本を読んだ。
この作家、
「日本の地図から歴史を読む方法」
など他の本で聞いたことがある。
解説が定評があるのかなと期待したんだけど

読んで、
この作家、他の分野はいざ知らず、
仏教にそれほど思い入れがないんじゃないか
と思った。

○○は、・・・
次項では△△を取り上げよう。
△△は、・・・
次項では××を取り上げよう。

と延々と続いている感じ。

こんな無味乾燥な文章を覚えれるわけがなく、
読み終えても、何も覚えてない。
文字が頭の中を右から左に流れていった。
もうちょっと、故事とか取り入れている本だと思ったのに失敗。

で、
「死んだら極楽に行かして下さい」と頼む人がいるのか。
最初の疑問。
たまたまそんなことを考えていた時、
法事があって、
終わりに坊さんの説教を聞いていると、
「このごろ、関東では無宗教の葬式が多くなったそうですね」
「じゃあ、死んだ後どうなるんですか?」
「無宗教はよう知らないんですけど、無になるんとちゃいまっか」
みたいなことを言っていた。
これは、困る。

このごろ、年のせいか知らないけど、
お墓参りにいくと(心の中で)しゃべるようになった。
「おじいちゃん。元気ですか・・・」
って、死んでるねん!
と、生きてたらつっこまれそうなことをしゃべっている。
「死んだら極楽に行かして下さい」じゃなくて
「死んだら極楽で見守ってて下さい」のように
生きてる人間と死んだ人間がコミュニケーションするために
死後、「無」じゃなくて「極楽」というクッションをはさんだ
仏教が広まったんかなぁと本とは関係ないところで思った。

書評(10点中) 3点