「昭和史七つの謎」保阪正康

小説の基本情報 昭和史七つの謎 (講談社文庫)表紙
昭和史七つの謎
保阪 正康
講談社 2003-01
定価:¥ 600
270ページ
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こうした謎は、史実を知れば知るほど、調べれば調べるほどより深まってくる。(略)いや謎というより疑問、不信、不可解という語で語っていいかもしれない。理解できないことといってもいいだろう。
講談社文庫P10より

昭和の七つの謎を検証する。
目次から、少し自分のわかりやすいように言い換えると
七つの謎とは、
①日本人は東亜の解放のために戦っているなど、なぜ錯覚と陶酔の中で生きていたのかという謎。
②真珠湾攻撃で、なぜハワイを占領、または基地機能停止まで攻撃しなかったのかという謎。
③日本内でのスパイについて。
④敗戦後、ドイツ、朝鮮のように、社会主義との分割占領になっていた可能性。
⑤東京裁判で、海軍は免れ、なぜ陸軍だけが絞首刑になったのか。
⑥戦中、あれほど抵抗しながら、占領後、マッカーサー暗殺などの、地下活動はなかったのか。
⑦敗戦後旧日本軍の軍事物資はどうなったのか、M資金の謎。

①の
喧嘩をして、
どんなに劣勢でも
負けたと認めなければ
決して負けたことにならない。
しかし、死ぬまで殴り続けられるだろう。
殴り続けられる役を国が国民に強要した。
って例えがうまいなと思った。

②は、
陸軍と連携してなかったようだし、
ハワイを占領など、素人の空想としながらも、
そこから、日本はどこで戦争を終わらせようと考えていたのかまで
話を進める。
確かに、ワシントン占領など、いくらなんでも考えていないだろう。
じゃあ、どこで?
ということで、もう一度真珠湾攻撃に焦点をあてていく。

こう謎を七つあげると、読み終わった今でも興味深そうだけど、
こうした謎は、読めば読むほどしんどくなってくる。
(作者ほど探究心わかない)
ハワイ占領、マッカーサー暗殺など思いもつかなかった単語をつなぎ合わせたり
題を見て自分勝手に妄想してあたりが一番面白い。

昭和史は、
読んでる自分も偏ってると思う。
日本は負けてよかったと思いながらも、
どこかで日本に勝ってほしいと思っている。

文字で読む以上に、
写真で見る方がより冷静に見てない気がする。
ジャーナリズムは大切とは思う。
でも、50年たてば歴史になると言われていたものが、
写真や映像が残ってくるこれからは
50年で歴史にならないんじゃないかなと思った。

再読

書評(10点中) 4点

Part2も出ているらしい