「2001年宇宙の旅」 アーサー・C. クラーク

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 肉体が無防備になるにつれ、ヒトの攻撃手段はますます恐ろしいものになった。(略)
 こうした武器なしでは(といっても、みずからに向けて使うことも多かったが)、ヒトはとうてい世界を征服を征服できなかっただろう。ヒトはそれらに心も魂も吹きこみ、武器たちもまた長年、主人によく仕えてきた。
 しかし彼らが地上に存在するかぎり、ヒトは借りた時間を生きているのだ。
ハヤカワ文庫P64より

2001年宇宙の旅の映画は
物語の大筋はモノリスかもしれないが、
僕は、人間のボーマンと
コンピューターのハルとの駆け引きが
非常に印象に残っている作品だった。

生身で生きていけない宇宙空間で、
コンピュータに命令を拒否される。
コンピュータに対して言葉での説得という
自動販売機に対して値切るぐらい
無意味な行為を自覚しながら
どうすることも出来ず、
コンピュータにすがるしかない状況。

僕はコンピュータへの不信感が根強い。
この映画を見たときの恐怖感が強かった。

もともと文系で、昔からパソコンに親しんだわけでもないけど、
職業にプログラマーを選んだのは
コンピュータに対して無力という状況が怖いからだ。
こんな時、
コンピュータを制御出来るプログラマになりたいな。
と思った。

「システムにトラブルが起こってるんだ!
 このシステムが動かないと、とんでもない大惨事になってしまう。
 至急直してくれ!」
「報酬は3000万だ。びた一文負けないぜ」
システムの仕様も知らないのに、
モニタに驚異的に流れている文字を理解しながら、
とんでもない速さでキーボードを叩き、
トラブルを解決して報酬を受け取って、去って行く。
ブラックジャックみたいなプログラマを夢見てた。

結果、
プルグラマにはなったが、
コンピュータを制御出来ず、
プログラマになったがために、
コンピュータに対して無力という状況を、
必要以上に味わうはめになった。

最近も、
「○○さん(僕の名前)のソースでバグが出ましたね」
僕「す、すみません。すぐ直します。。。。。。
 見切った!ここ修正したら完璧ですよ。」
「なんかデグレード(品質が悪化)しそうなとこですね」
と言って、
しぶって作業が進まないので、
「死ぬ!死ぬ!もし、ここでデグレードしたら、僕、死にますよ!」
って、自信満々に言って、
再テストするとデグレードしてた。
謝って、死ぬのは許してもらった。

で、
以下ネタバレを含みます。

小説版をはじめて読みましたが、
意味がわからんで、あっけにとられました。
もしかして、
自分がバカだから分からないだけのかも・・・
って負い目を感じつつ、
ネットで調べた。

いっそのこと
なんでボーマン、赤ちゃんになってんねん!
意味わかんねーって
笑いながら突っ込んでる方が楽しめるかもしれない。

人の感想を見ていると、
よく分からないところは、
自分なりの仮説を立てて、
SFのリテラシーはこういうところにあるんかなと思った。

スターゲートに行ってからはよく分からなかったけど、
コンピュータと人間の対話は、
映画を知ってても、とてもスリリングな読書だった。
(↑実験的にカタカナ英語を使ってみた。)

書評(10点中) 6点

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このページは、hatirobeiが2008年3月30日 01:24に書いたブログ記事です。

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