「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル―ルビコン以後」塩野七生

小説の基本情報 ローマ人の物語〈11〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(上) (新潮文庫)表紙
ローマ人の物語〈11〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(上) (新潮文庫)
塩野 七生
新潮社
発売日:2004-09
定価:¥ 500
301ページ
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昔、銀河英雄伝説で
専制君主制が勝利して終わったのを
アニメで見てて、
やっぱりフィクションだなぁと、
思った。

しかし最近、
環境が大きな問題になるにつれ、
国民が主権をもつ政体ではなく、
国家さえ自決権を剥奪して、
全世界的に
上から下を制限する
君主制にならないと、
地球環境は回復しないんじゃないかな
と、思う。

そんなわけで、
興味があったのは、
共和制から帝政に移行したローマ帝国。
この巻は、ポンペイウスとの戦争など面白くはあったけど、
どのようにローマは帝政になったのか
という事に興味があったので、
不満だった。

権力を集中させたのは政策を行うためで
カエサルが王位への野心があったのか
塩野七生は書いてない気がした。

カエサルの考えた、他民族総合国家の統治方法としての帝政は、同時代の多くの人の想像を超えていた。
帝政は事実上なった。
新潮文庫(中)P196あたり
とは書いている。
けど、
王位への野心がない限り、
カエサル一代限りの特権で、
カエサルが死ぬと共和制に戻る。

あと、元老院がよく分からない。
カエサルが暗殺される前、
元老院がカエサルに王位を譲ろうとする噂があった。
とも書いてるけど、
あんなに王政嫌いだったのに、
ポンペイウスが敗れて、
元老院の人員はそれほど入れ替わった?

正直、面白かったけど、不満が残った。
共和制から帝政は
次のパクス・ロマーナの話なのかな

書評(10点中) 5点