「魂がふるえるとき―心に残る物語 日本文学秀作選」宮本輝編 文藝春秋

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短編は贅沢だと思う。

書き手が
せっかくの題材を
短い文章で終わらせてしまう
という意味でも、
読み手が、
短いから読んだらすぐ忘れてしまう
という意味でも贅沢だと思う。

芥川龍之介の作などよほど有名な小説じゃなければ、
題名さえ思い出すことがない。
小説は無数にあるので、
たぶん死ぬまでにもう二度と読むことないだろうって気がする。

この短編集は、
国木田独歩、幸田露伴、永井荷風、樋口一葉など、
普段、あまり読む機会がない作家、
読むとしても
相当気張らないと読む気にならない作家の短編が
気軽に読めたのがよかった。
国木田独歩は初めて読みました。
国木田独歩は代表作の「武蔵野」や「牛肉と馬鈴薯」も読んで見たいと思いました。
泉鏡花の「外科室」は、
麻酔を使うとうわごとを言うと聞いたので、
麻酔を使わずに手術して下さい、という婦人の話。
関雲長の骨をけずる比喩などこんなところで比べられるかと笑ったし、
うわごとで何を言うのを怖がってるんだろうと、
期待して読めたけど、
読み終わって、反対に、この作家とは合わないと思った。

個人的にこの小説に掲載されている短編の順位をつけると、
1.永井荷風 「ひかげの花」
感想→終わらせ方が絶妙だった。
2.国木田独歩 「忘れえぬ人々」
感想→あるあると思いながら読んで、読み終わって思い返すと、そんな思い出なかった。まんまとのせられた。
番外.川端康成 「片腕」
感想→魂がふるえると言うより、普段から何考えてんのこの人って寒気がしてふるえた。
残りの短編、ほとんど忘れた。(読んでるときはそれなりに面白しろかった)

書評(10点中) 5点

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このページは、hatirobeiが2008年7月21日 19:33に書いたブログ記事です。

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