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伊豆の踊子 (集英社文庫) (集英社文庫)表紙
伊豆の踊子
川端康成
集英社
発売日:1977-05-20
定価:¥ 600
284ページ
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(注.何のことかよく分からないと思うので、
前回の感想を読んでからお読み下さい。)

けったくそ悪い。
本屋に行くたびにナツイチのキャンペーンが目につきよる。

ん?
なんやこれは?
これが伊豆の踊り子やて?
なんや?
踊り子って、
こんな年増で、こんな男っぽかったやろか・・・
川端康成の好みからも逸脱しとるやろう・・・
誰なんや、こいつは?
なんや、この花びらは?
こんなシーン、伊豆の踊り子にあったかいな・・・

いちいち癇にさわるヤローや!
立ち読みで本を汚したろ。

ぺラッとな。

こっ、これは・・・ ←美味しんぼ(アニメ)で、料理を口に入れた効果音

写真、年表、
なっ、なんて、充実した本の手引きや
まるで、昔の高校生のころ読んでたナツイチの冊子のようや・・・

-------↓美味しんぼ(アニメ)で料理を食って独白してる時の効果音始まり

そうや、
高校生の
お金もなく、本が買えんかったころ、
夏休みで学校の図書館で本が借りれんなかで、
繰り返し読んだんは、この冊子やった。

少ないお金でいい本を買うために、
表紙を眺めながら、
解説を何度も読んで、
内容を想像したもんやった。

本は買えんでも、幸せやった。。。

それが、今はどうや。
金にものを言わせて、
冊子もろくに読まず
ラインナップした本を買うだけになって、
わいは、
いつのまにか、
ほんとうのナツイチの楽しみを見失ってしまってたんや。

---------↑美味しんぼ(アニメ)で料理を食って独白してる時の効果音終わり
---------↓美味しんぼ(アニメ)で改心した時の効果音始まり

集英社はん、目が覚めました。

わいは、冊子を読みます。
読みまくって読みまくって、
題名と表紙から、
自分で物語が作るぐらい想像します。

こんなことを言うと自分勝手かもしれまへんが、
集英社はん、
来年もまた、わいを楽しませてください。

---------↑美味しんぼ(アニメ)で改心した効果音終わり

書評(10点中) 伊豆の踊り子 7点
書評(10点中) 招魂祭一景 3点
書評(10点中) 十六歳の日記 5.5点
書評(10点中) 死体紹介人 5点
書評(10点中) 温泉宿 5.5点

僕は、感想文で誰としゃべってるんだろう・・・

で、感想。
最近、赤毛のアン感想文コンクールが開催されてて、
せっかくだし、
そろそろ感想を世に問おうと応募を考えていました。
で、書いてみると、
「アンは大変魅力的だ。」
「アンはとても可愛い。」
誉めれば誉めるほど、
感想文全体がロリコンぽくてなってキモい。

困って、最初に、断りを入れることも考えた。
「私はロリコンではない。しかし、アンは大変魅力的だ。」
しかし、
これは、脈絡もなくいきなり読む人に、どーなんだろう。
こんなもん、万が一本名で表彰されると、社会的にヤバい。

知らなかった。
おっさんが、少女主体の小説の感想を書くのがこんなに難しいなんてorz

で、
参考になると思ったのが、
青年が、少女を観察しながら、
日本文学で大変評価を得ているこの小説。

伊豆の踊り子を真似した赤毛のアンの感想文。
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アンは孤児で引き取り先をてんてんとして、
最初はとんでもないあばずれを想像しました。
しかし、赤毛の髪を、緑色に一生懸命染めているのを見て、
私は、ことこと笑った。まだ子供なんだ。
ギルバートとアンの一挙一動に、私は目を光らせた。
アンの言外に何があるかを、闇を通して見ようとした。
アンの今夜が汚れるかと悩ましかった。
終盤になると、これでアンともお別れかと思うと、わけもなくぽたぽた涙が落ちた。
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う~ん、アンの感想文コンクールは見送ろう。

ベルナのしっぽ  角川文庫表紙
ベルナのしっぽ
郡司 ななえ
角川書店
発売日:2002-03
定価:¥ 630
318ページ
アマゾンで詳細を見る

一体自分の目や耳の器官が外在的なものだったら
どんな付き合いになるんだろう。

理想的な信頼関係で結びつくんじゃないかな
と思って買ったのが盲導犬の話のこの本。

正直、期待したような話じゃありませんでした。
作者は盲導犬を
目として扱うのではなく
子供のようにかわいがります。

はっきりいって、
この本で盲導犬はどんな働きをするのか
というのはよく分かりませんでした。

でも、
まったく想像していなかったことが書いていました。

人間より寿命が短い犬は
先に年老いて、
盲導犬として飼いながら
白内障にかかり、失明し、
盲導犬として働けなくなる。
その時、盲導犬をどうするのか。

もし、目や耳が変えられるのなら、
年老いた目や耳より
よりいいものに
迷わず変えるだろう。
読む前に思ってた理想的な信頼関係って
使う側の理屈であって
関係性ではなかったなと思いました。

盲導犬はよく分からない。
まったく見当はずれかもしれない。
この本は相当ベルナを擬人化して書かれている。
作者にとってベルナは理想的な犬だったと思う。
けど、
一匹のメス犬として、
盲導犬として訓練され、
盲導犬として一生を送るのってどうなのと思ってしまう。
偉いが、決して自分もなりたいような偉さではない。
そういう面では機会があれば
盲導犬には優しく接しようと思った。

ベルナの後、
作者の夫が亡くなり、
波乱の次の盲導犬
ガーランドのなみだ
という続編や、
作者が盲導犬のリタイアを考える
リタイア―盲導犬の老いを見つめて
という本もあるらしい。

書評(10点中) 4点


徒然草 ビギナーズ・クラシックス
角川書店
発売日:2002-01
定価:¥ 660
293ページ
アマゾンで詳細を見る
その物に付きて、その物を費やし損なふもの、数を知らずあり。身に虱あり、家に鼠あり、国に賊あり、小人に財あり、君子に仁義あり、僧に法あり。
角川文庫 P135より
君子が仁義に、僧侶が仏法に執着するのはよろしくない。 と、 兼好先生が言ってたらしい。

奥が深いお言葉のような気がする。

僧侶が仏法に執着しなかったら、
僧侶なんか辞めたらいいのにと思う反面、
なるほどなぁと思う。
お釈迦様も
極端な苦行辞めたから、悟れたそうだし。←言い訳に使いやすい

僕は、
執着心が強い
というか
無理にでも執着心を枯らしたくない。

執着心がなくなると、
世捨て人みたいになんでもどうでもよくなりそうで、
怖い。

書評(10点中) 5点

ビギナーズ・クラシックス 古事記 角川書店ビギナーズ・クラシックス 古事記
角川書店
角川書店 2002/08
定価:¥ 660

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天皇が神ってほんとうに信じてたんですか?
って聞いた事があると前に書いたけど、
どうも納得がいかなかった。
昭和は知らないが、そんなんで平成の大人はだまされないぞ。

で、
最近読んだ司馬遼太郎の本に「GOD=神」は
明治の翻訳家の誤訳やで
って書いてあったので
古事記関係の本を読むことにしました。
(ちなみにこの本にもGOD=神は誤訳と書いてた)

読んで納得した。
天皇陛下は天照大神の子孫、
そう言われれば、そうなんですかと思う。
古事記の神様を基準で考えると
神様の子孫であったとしても、
なんら超常的な力を期待しない。
Oh!My 天照!なんて言わない。

たとえば、
欧米的な神の観念で、
「私は神だ」
と言われたら、
「モーゼみたいに海を二つに割って」
「そしたら、世界平和にしてください」
とか、ほんまに神の力があるか試したくなるけど、
古事記の感覚で、
「天照大神の子孫だ」
ってなっても、
「ふ~ん。そうなんだ」
って感じで
天照さんの子孫だからって超常的なこと出来そうにないので
その話題が続かない。

それ以外にも、
スサノオの話とか
名前は聞くけど、
何者かよく分からん神さんなどの話が
まとめて読めたのでビギナーズで十分満足しました。

書評(10点中) 5点
読みやすさ 0.5点
趣味は「読書」:ビギナーズ・クラシックス 古事記

雪国 川端 康成雪国
川端 康成
新潮社 1987/00
定価:¥ 340

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情が深く生きることに「真剣」な駒子と、 親の財産で暮らし、いいかげんで「不真面目」な島村のお話。 特に内容のある話ではないと思う。
「どうしたんだ。」 「帰るの。」 「馬鹿言え。」 「いいから、あんたお休みなさい。私はこうしてたいから。」 「どうして帰るんだ。」 「帰らないわ。夜があけるまでここにいるわ。」 「つまらん、意地悪するなよ。」 「意地悪なんかしないわ。意地悪なんかしやしないわ。」 「じゃあ。」 「ううん、難儀なの。」 新潮文庫P64より
なんだ、このあほ小説は。 日本を代表する作品がこれか。 と、初読の思った。 過去の話の挿入がごっちゃになって分かり難かったし、 島村も何考えているのかよくわからない。 そんなにいい印象はなかった。

その後、映画で、
岸恵子が駒子を演じたものと
岩下志麻が駒子を演じたものを見た。
「あんた、何しに来た。」
「そんなこと言うもんじゃないよ、君ぃ」
とか言いながら、島村が駒子に擦り寄って、駒子の髪食べとる!
なんだ、この島村のくずぶりは。
一方、駒子の情の深い演技は、演者の腕がでて面白い。
内容(ストーリー展開)がないので、純粋に演技が楽しめた。
書評6点もつけているけど、映画込みの点数。

今回珍しく、注釈を読んだら、
島村って駒子を引き立てるだけの登場人物だったって書いてた。
すごく納得。
駒子だけ見ているととても面白い小説でした。
島村が、
駒子の一途な生き方に引かれるところをもっと強調してもらいたかった。
それで、僕もこれから一生懸命に生きるど~
ってなると、行きすぎて興ざめだけども。

ところで
川端康成のすごいと思うところは、その性癖。
ロリコンと昆虫に関しては、
小説(フィクション)を超えて、
実生活でなにをやってたんやと感じさせる、
性向の激しさがある。
世に出る人は、
一般に誉められてることだけじゃなくて、
何か卓越してるものがあるなと思う。

再読
書評(10点中) 6点
趣味は「読書」:雪国

ビギナーズ・クラシックス 平家物語 角川書店ビギナーズ・クラシックス 平家物語
角川書店
角川書店 2001/09
定価:¥ 660

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ようやく義経を発見したが、義経は対戦を避けて、およそ六メートルも離れていた源氏の軍船に飛び移った(義経の八艘飛び)。 角川文庫P246より
角川文庫はカバーがきれいなために、 汚れるのが嫌で、 文庫やのに、 ついポケットに入れて持っていくのをためらってしまい、 放置すること、はや半年。

家でじっくり読むことないので、
ついに外に持ち出した。

入門書ということで、
本文の要約と、
名文のところは、原文も載っていて、
読みやすく、簡単にあらすじがおえたのでいい本だと思います。
小説というより、入門書。
信長が好んだ「敦盛」のご本人が登場して、
16歳で死んでしまった。
何で人生五十年?
16歳で死んだので恨み言か?と思って調べたら、
敦盛を討った、熊谷次郎直実の言葉なんや。
八艘飛びって、義経逃げてたんだ。
漫画の「修羅の刻」で義経は泣き虫だったので、
そういう解釈もありかもと思い出してたら、
平家物語の、義経って短気だったんだ。
などなど、覚えていることを修正できてありがたかったです。

一章が半ページぐらいの細切れで、
電車を待ってる間とか、ちょっとした間に読めるので
僕には向いていました。

でも、平家の名前は、親の名前から一文字とってとか多いのもあり、
忠盛、清盛、経盛、教盛、頼盛、重盛、盛子...(以下略)
誰が誰だか区別がつかない人が多かったです。
そんなに盛り盛りしなくても。

書評(10点中) 4点
趣味は「読書」:ビギナーズ・クラシックス 平家物語

ひょうたんから空―ミタカシリーズ〈2〉 銀色夏生ひょうたんから空―ミタカシリーズ〈2〉
銀色夏生
新潮社 2002/06
定価:¥ 340

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私らしくとは、私がイヤだと感じないやり方でということ。 新潮文庫P156より
題名は知っていたけど、「ひょうたんから空」が「ミタカくんと私」のシリーズ物の第二段とは知らなかった。 「ミタカくんと私」は読後感がよかったので、楽しみして読みました。 最後の方になると急に主人公の所信表明が出てくるのは前作と同じ。

でも、それまでがだらだらしている、
たわいのない日常の小説なんだけど、
それでもいくらなんでもだらだらしすぎ、
こっちも忙しい時間を割いて読んでるんだから
って感じで読んだらだめな小説。

書評(10点中)3点
読みやすさ +0.5点
趣味は「読書」:ひょうたんから空 ミタカシリーズ〈2〉

「恋」小池真理子

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恋 小池真理子
小池真理子
新潮社 2002/12
定価:¥ 740

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学生時代、知っていた或る男子学生は、飼い猫の柔らかな腹を撫でていると、なぜか知らぬうちに勃起してくるのだ、といった。 新潮文庫P144より
一人の女性が起した発砲事件。 その裏には隠された秘密があった。というお話。 直木賞受賞作品。

同じ小池真理子の「欲望」がすごくよかったので、
楽しみに購入しました。
同じようなテーマを扱いながら、明らかに格が「欲望」の方が上。
書かれた時と同じように「恋」を読んで「欲望」を読めば
テーマがより明確にわかっていいと思うけど、
「欲望」の後に「恋」を読むと物足りなさを感じます。

「欲望」の三島由紀夫に続き、
こんなやつ、いないだろっていう衝撃はありました。
小池真理子の官能的は話は新鮮。

書評(10点中) 4点
趣味は「読書」:恋

欲望 小池真理子欲望
小池真理子
新潮社 2000/03
定価:¥ 700

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「私は別にバイロスの絵を見てオナニーなんかしたことないわ」私は笑った。「でも『仮面の告白』はやっぱりエロチックだった」 「感じた?」 「少しね」 「例えばどのシーンで?」 「主人公が『聖セバスチャン』の絵を見て射精するシーンで」 新潮文庫P388より
本筋とはほとんどといっていいほど関係ないシーンだけど、 一番個人的に衝撃的なシーン。 僕は「仮面の告白」の『聖セバスチャン』の絵を見て射精するシーンで 呆れて一度読むの辞めました。 それを。。。 しかもその後会話は、「僕もさ」なんて男も同調して続いてます。

小説は、三島由紀夫をうまいことミステリアスに使っています。

肉体的な愛と精神的な愛について、
NHKに小池真理子が出演しているのを見て、
そんなこと語ってたけど、わりと小池真理子の好きな
テーマなのかもしれない。
「欲望」は完成度が高いと思いました。
この後、以前書いた小池真理子の「恋」を読んで、
「欲望」と比べると
「恋」はすごく色あせてしまってしょうもなかったぐらい。

書評(10点中) 6点
趣味は「読書」:欲望

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