塩野七生の最近のブログ記事
昔、銀河英雄伝説で
専制君主制が勝利して終わったのを
アニメで見てて、
やっぱりフィクションだなぁと、
思った。
しかし最近、
環境が大きな問題になるにつれ、
国民が主権をもつ政体ではなく、
国家さえ自決権を剥奪して、
全世界的に
上から下を制限する
君主制にならないと、
地球環境は回復しないんじゃないかな
と、思う。
そんなわけで、
興味があったのは、
共和制から帝政に移行したローマ帝国。
この巻は、ポンペイウスとの戦争など面白くはあったけど、
どのようにローマは帝政になったのか
という事に興味があったので、
不満だった。
権力を集中させたのは政策を行うためで
カエサルが王位への野心があったのか
塩野七生は書いてない気がした。
カエサルの考えた、他民族総合国家の統治方法としての帝政は、同時代の多くの人の想像を超えていた。
帝政は事実上なった。
新潮文庫(中)P196あたり
とは書いている。
けど、
王位への野心がない限り、
カエサル一代限りの特権で、
カエサルが死ぬと共和制に戻る。
あと、元老院がよく分からない。
カエサルが暗殺される前、
元老院がカエサルに王位を譲ろうとする噂があった。
とも書いてるけど、
あんなに王政嫌いだったのに、
ポンペイウスが敗れて、
元老院の人員はそれほど入れ替わった?
正直、面白かったけど、不満が残った。
共和制から帝政は
次のパクス・ロマーナの話なのかな
書評(10点中) 5点
昔、「男一匹ガキ大将」に、
(文庫版では削除されたかもしれない話で)
北海道の土地を全部買い取って、
北海道を日本から独立する
って話があった。
僕も影響されて、
よし、俺も王になろう。
と、考えていた。
しかし、悩みがあった。
で、浪人時代、
駅から予備校への道すがら、
友達に相談した。
「もしやで、
土地を全部買い取って、
日本から独立したとしてやで、
丘とか、高いとこから、
スピーカーかなんかで、
「今日から僕が王様になりました。
みんな、言うこと聞いてください」
って、言ったら、
みんな、言うこと聞いてくれるやろうか?
やかましい!、おまえの言うことなんか聞くか
って言われて、
捕まって処刑されたら、
何やってることかわからんぞ!」
友達は笑っているだけだったが、
切実な問題だった。
で、
読んだ本とはまったく関係なくなるんですが、
その後、
もう、国民はいらん。
公海外の無人島ならば、独立できるって聞いたので、
(今、ネットで調べたら真偽のほどはよく分からないが)
独立して、国連に入って、日本に居住しながら
国連で、
我が国の収益はゼロなんです!
ってうったえたら、
他国から援助してもらって、
働かんと食っていけるやろうか。
とか、
情けないことを考えていた。
というわけで、
ガリアの戦記より
戦後占領地をどのように統治したのかというのは興味があった。
カエサルは
どのように、ガリアを従えたのか。
読んでいると、
毎回、講和の条件に人質を要求して、人質を確保している。
だけど、その後、多くは離反されている。
なんか人質って関係ないんちゃうかと思う。
離反した時点での人質の扱いってどうなんだろうと思うんだけど、
その辺は言及していなかった。
人質使って、
ローマ人に尻をつつかれながら
「そんな要塞になんかに立てこもってらんで、はよ出てきーや、カエサルさんに逆らったらあかんよ」
って涙ながらに、訴えたりしているんかな
と思うんだが、
人質の人らはローマに送られ勉学に励んだ
みたいな、平和になってどうなるみたいなことしか書いていなかった。
人質は有効なのかすごい疑う。
で、戦後は、
ガリアの権力者をローマよりにして、
政体や生活習慣には
あまりあからさまに関わってらずに、
経済圏に組み込み、税は公平にとる。
みんな、言う事聞いてください。
なんて、絶対言ってない。
税金以外は、
表面上変わっていないように思える。
歴史上、ガリアはローマの一部って教えられてるけど、
実際は、生活レベルでは何も変わらず、
ちゃくちゃくと下部構造だけ変えられていったのかなと思った。
で、
次の卷では
カエサルとガリアは
クリエンテスとパトローネスの
関係になっていた。
こんな完全に制圧して1,2年でなれるもんなんかな。
それ以外では、
三頭政治がなぜあれほど、
世界史の教科書で取り上げててなんでかなと思っていたが、
三頭政治は
元老院主導崩壊の足がかりと言う重要性が納得出来てよかった。
書評(10点中) 6点
サブタイトルの「勝者の混迷」を見て、
あぁ、次の時代までの引き伸ばしぐらいなんだろうな
と思ったけど、
性格上最初から読まないと駄目な方なんで
期待せずに読んだ。
グラックス兄弟、マリウス、スラ、ポンペイウス
無理やり受験で単発の人名を覚えさされたけど
そんな無理やり覚えさせられた人が
こんなことやってたんや
というのが分かって面白かった。
グラックス兄弟の改革と
マリウスの私兵化が
こんな風につながっているなんて
高校受験世界史では分からなかったことがつながった。
それに格差の問題など
現在と照らし合わせるところがあって
思ったより面白かった。
正直、
現在の政治家の街頭演説や
政治コメンテーターの話を
興味深く聞けないのに
昔のことを書いてる本に興味がわくというのは
優れた解説者がいないと
社会をイメージできない表れの気もするんだけど。
職をつかない人は尊厳を奪われ
喜んで兵隊になったって書いてたけど
(引用しようと思ったところ見失った)
僕は兵隊に行くぐらいならニートでいい。
かの有名なカエサルが30代まで
たいした業績を上げていなかったことが
この本を読んで一番癒された。
書評(10点中) 4点
この前、「コンスタンティノープルの陥落」を選んだのは、
「ロードス島攻防記」と続く三部作の一作目だからで
一番読みたかったのは二作目の、この「ロードス島攻防記」でした。
騎士団の生活基盤って何?
って前から気になってました。
たとえば、ニートでも、
僕はこの家を一日中守っている騎士です。
と言い張って
ネットで団結して
ニート騎士団って作っても
その実、昔の騎士団とやってること変わりないのじゃないの?
ぐらいのイメージでした。
読んでると、
なるほど、
寄付や寄進を生業としているらしい。
ほんで、寄付の実感がわかないので、
日本の初詣の参拝者数を調べると
2006年で9373万人
一人頭100円のお賽銭として
中世ヨーロッパの人口が500万人だから日本人の割合で考えると、
日本人の信心深さぐらいで
93730000*100*5百万/1憶2千万=39054万円
こんなもんかと、昼ごはんのときネットで調べて計算してました。
イスラム教のオスマン帝国に囲まれたロードス島っているのって、
今で例えたら
日本と韓国でもめてる竹島を占拠する以上のものだから
そうとう寄付が集まるだろうな、
生活基盤はそうとう強いかもしれない
と読んでて思いました。
イスラム教の中でぽつんと残され、
援軍も来る望みのない状況
騎士数百人とロードスの住民対オスマンの軍隊20万という
陰湿な公開いじめみたいな戦争が繰り広げられる。
「人間には誰にも、自らの死を犬死と思わないで死ぬ権利がある。そして、そう思わせるのは、上にある者の義務でもある。」
新潮文庫P116より
戦記をわくわくして読むというより
よぉやるよなぁ。
って感じ。
教科書的に
オスマントルコは
ヨーロッパに大きな影響を与えたという。
勉強になったのは
当時何をそんなにヨーロッパ全体でびびってるんだと思ってたが、
ヨーロッパに人口が少なくて
オスマントルコに多かったって言う単純な事実が大きそうということだ。
ところで
驚いたことに今でも聖ヨハネ騎士団は国(?)として存在するらしい。
この本を読んだ感想。
騎士団の生活基盤って何?
って思ったら、
本を読むよりネットで調べた方が良く分かる。
書評(10点中) 3点
いつも立ち読みしている本屋に悪いなと思って、
無理やり探して買った本。
高校受験世界史で
ごっちゃになる中世から近世にかけて
この年の前か後かみたいな年代で、
東ローマ帝国(ビザンツ)の滅亡と
100年戦争終結の1453年はわりと押さえてる年代だと思う。
(後、1555年アウグスブルクの和議(宗教戦争)
1648年ヴェストファーレン条約(30年戦争終結)とか)
この東ローマ帝国の滅亡で中世の終わりとする見方もあるぐらいの大事件が、
オスマントルコ16万とビザンツ7000千みたいな戦力差があるなんて知らなかった。
大阪の夏の陣でさえ、徳川15万5千対豊臣5万5千。
7千で守ろうというのだから、
コンスタンティノープルって、今の大阪城ぐらいの大きさなんかなと思ったが、
巻末の地図で見ると
JRの大阪環状線内ぐらいの大きさがある。
JRの大阪環状線内7千人では無理だろう。。。
7千っていったら大阪ドームでもがらがらやで。。。
守備兵が少ないのだから、
トルコも2千人ぐらいの決死隊を募って闇にまぎれて城門を上れなかったのかなと思うんだけど。
というか、降伏だろうと思うんだけど、宗教の壁かもしんない。
小説は、
攻城戦の上に
200人単位で戦ったりしてるので
小競り合いっぽく
しょぼい感じがある。
しかし、
ビザンツの旗が取り払われ、
勝敗が決した後の、
トルコ側の我先に略奪に走り、
ビザンツ側は逃げる描写は
こちらも急き立てられるように一気に読んでしまう。
また、
艦隊を陸上輸送で、
封鎖されている湾口を越えて湾内に入れる
オスマン艦隊の山越えなんかは、
漫画で書いてると、やっぱり漫画やと思うようなことが、
ほんとにやってるのだから面白い。
塩野さんを読んだけど、
ローマ人の物語では
あんなに賞賛しまくってるハンニバルでさえ
心理描写が
「何々と思ったに違いない」程度に抑えているのに、
心理描写が多くて(特別多いわけでもないけど)
改めて
ローマ人の物語はよくあの書き方で一般書籍で売れたなと思った。
コンスタンティノープルの陥落(FLASH)←小説を元に作られたFALSH面白い。
あと、ぴんと来ないので、
マホメッド2世は高校世界史の教科書にあわせてメフメト2世にして欲しい。
書評(10点中)4点
ハンニバルの戦術やローマの政治形態を賞賛する本章は、
感心することが多くて読んでて面白い。
あと読んでて思ったことをメモぎみに。
読んでて、
講和が良く出てくるが、
日本の無条件降伏と照らし合わせて、
日本ももっと早く降伏せんかってんやろうと思った。
読んでて、
赤壁の戦いで100万とか、
三国志演技慣れしてるせいか、
兵隊が3万とか5万のレベルだと、
すこししょぼいと思ってしまう。
書評(10点中)6点
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警備員の雑踏整理の経験だと、
何千人もの相手に、
「そっちいったら駄目です!」
なんて、
一人で叫んでいても聞いてもらえるものではなかった。
三国志で曹操が逃げる兵士を斬りつけ、
英雄のように、
「逃げるものはわしが斬る」
みたいなシーンがあるけど、
曹操の斬ったシーンを見えてた兵士って、
何万人中の何百人なんだろうって思ってしまう。
銃器のないころの兵士なら、
逃げるタイミングを見計らいながら、
長い槍を遠くからつついている。
誰かが逃げ出したら我先に逃げる。
勝ちが決定的になったら、
戦利品をとるために我先に奪う。
一人が逃げ出したら皆が逃げるため
大勢が決まると勝負は早い。
篭城戦以外は、
実際の戦国時代も決戦は長くても一日もかからないのは
僕が兵士ならそういう感覚で従軍するだろうから、
すごく納得がいきます。
そういう個人の感覚で読んでしまうため、
戦術どうこう以前の、
そんなに上手に集団を操作できるのと疑問に持ってしまって
しっくりこないです。
実際博物館で、馬印なんて見ると、
やっぱりこんなにでかいんや
じゃないと目立たんわなぁ
と、まだまだ戦争にはイメージとの乖離があります。
この本を読んで、
僕が、直接税が兵役だけのローマ市民ならば、
市民権を使って、
一番、戦争しそうじゃない人を選ぶ、
そして、ローマは戦争しませんでした。
戦争がないので兵役がなく、直接税はありませんでした。
平和な国や。
ってなると思う。
外に戦争を仕掛けて広がらなかった、
ギリシアの方がしっくりくる。
でも、実際の歴史は戦争ばかりしている。
平和なら払わなくていい税を払っている。
じゃあ、どうしてか?
こんなしょうもない疑問にも
この本は直接的ではないにしても
ローマ人の生活や気質にも
言及しているので、
そうなんかなぁとおもうところがあって面白いです。
僕の考える臆病で平和なローマにならなかったのは、
ローマの貴族制が
クライエンスとパトローネスの関係が
司馬遼太郎の「功名が辻」の
祖父江新右衛門のように、主従のつながりが密で
主の栄達が、従にもダイレクトに影響したから
一生懸命戦ったのかな、
みたいなことを考えて読んでました。
再読
書評(10点中) 5点
趣味は「読書」:ローマ人の物語






