沢木耕太郎の最近のブログ記事
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<わかっていることは、わからないということだけ> 新潮文庫P109よりとうとう最終巻、 穏やかな感じで終わる。 旅行記などの観察記ではなくて、 旅をしている筆者の心境を軸にしていたので、 面白かったです。
本を読んでいるだけで、
旅をしている気分になり、
旅の終わりに近づいている
筆者とシンクロしている感じで
旅も終わりかと
浸ってしまう自分が怖い。
読み終わって、
旅っていいなと思うのは、
日常生活で直接肌で感受性が
高まることがないからかもしんない。
書評(10点中)6点
趣味は「読書」:深夜特急
![]() | 深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 沢木耕太郎 新潮社 1994/05 定価:¥ 460 アマゾンで詳細を見る |
ここまで思い到った時、僕を空虚にし不安にさせている喪失感の実態が、初めて見えてきたような気がしました。それは「終わってしまった」ということでした。終わってしまったのです。 新潮文庫P228より使い古された陳腐な言葉だけど、 やっぱり、旅は人生に似ているみたいなことを 対談かどこかで筆者は書いていました。
旅を人生でたとえると
第5巻は青年期をすぎて壮年期に入ったところ、
僕の年齢と同じくらいなところでした。
好奇心は磨耗してしまい、
疲れと無関心が出て新鮮味が失われる時期。
赤川次郎の天使と悪魔シリーズだったと思うのですが、
「正常な20代を送らなかった人は、正常な30代、40代になれないのよ...」
のような台詞があって、
妙に納得したことがありました。
(納得というより、当たってるので、ほっといてくれって感想)
振り返れば過去があって、
満たしきれてない喪失感。
形は違うけれど、
妙に筆者の旅の気分とシンクロしているところがありました。
書評(10点中) 5点
趣味は「読書」:深夜特急
![]() | 深夜特急〈4〉シルクロード 沢木 耕太郎 新潮社 1994/04 定価:¥ 420 アマゾンで詳細を見る |
僕が本を買うときに外で読む用と
家で読む用とを分けて買っています。
学生のころは、わざわざ時間を作って読書をしなかったので、
ポケットに文庫をいつも入れて、
電車の待ち時間などの細切れの拘束時間に読書をしていました。
細切れになるのでミステリーはあまり読まず(赤川次郎以外)、
ある程度流れをつかんでいる歴史物ばかりを読んでいました。
持ち歩いて読むということでは、
「深夜特急」はかなり名著。
電車でゆられながら熱中して読んでいると、
通勤電車というより、
異国で旅行中みたいな感じを味わうときがあります。
最後の対談も、対談の両者とも
他文化を完全に理解できないと承知しつつも
アプローチしてしまうジレンマが、非情に興味深い。
書評(10点中) 4点
趣味は「読書」:深夜特急
![]() | 深夜特急〈3〉インド・ネパール 沢木耕太郎 新潮社 1994/04 定価:¥ 420 アマゾンで詳細を見る |
パトナに着き、別れを告げる時、私は心から思わないではいられなかった。 グッド・ラック、と。 新潮文庫P151より
こんな、グッド・ラックとかっこよく決めてると
読んでてうらやましくなります。
のび太になって、スネオの自慢をだまって聞いている感じ。
ドラえもんがいないし、ストレスばっかりたまります。
あとがきの「対談」で筆者が自分の旅のことを、
「冒険大活劇路線」と言ってるのを読んでると、特に。
うらやましいって言うのは興味があるからで、
残業帰りの通勤電車の中で読んでいると、さらに。
書評(10点) 4点
趣味は「読書」:深夜特急
![]() | 深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール 沢木耕太郎 新潮社 1994/03 定価:¥ 420 アマゾンで詳細を見る |
これの前の1巻の内容を忘れたころに、あったので読みました。
正直、それだけ1巻は興味を持てませんでした。
なんか、裏に、豪快な旅をするって気構えがあるような気がして
自然っぽさを感じなかったからです。
2巻は、金がないといいながら旅をしている自分は裕福だと反省したり、
交替した電車の座席を占領されていいかえされなかったり、
ある意味もっと空回りしてます。
しかし、内省的なところが多かったり、
旅のきっかけが出てきたり、1巻よりはるかに面白かったです。
書評(10点中) 5点
趣味は「読書」:深夜特急




