沢木耕太郎の最近のブログ記事

深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン 沢木耕太郎深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン
沢木耕太郎
新潮社 1994/05
定価:¥ 460

アマゾンで詳細を見る
<わかっていることは、わからないということだけ> 新潮文庫P109より
とうとう最終巻、 穏やかな感じで終わる。 旅行記などの観察記ではなくて、 旅をしている筆者の心境を軸にしていたので、 面白かったです。

本を読んでいるだけで、
旅をしている気分になり、
旅の終わりに近づいている
筆者とシンクロしている感じで
旅も終わりかと
浸ってしまう自分が怖い。

読み終わって、
旅っていいなと思うのは、
日常生活で直接肌で感受性が
高まることがないからかもしんない。

書評(10点中)6点
趣味は「読書」:深夜特急

深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 沢木耕太郎深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海
沢木耕太郎
新潮社 1994/05
定価:¥ 460

アマゾンで詳細を見る
ここまで思い到った時、僕を空虚にし不安にさせている喪失感の実態が、初めて見えてきたような気がしました。それは「終わってしまった」ということでした。終わってしまったのです。 新潮文庫P228より
使い古された陳腐な言葉だけど、 やっぱり、旅は人生に似ているみたいなことを 対談かどこかで筆者は書いていました。

旅を人生でたとえると
第5巻は青年期をすぎて壮年期に入ったところ、
僕の年齢と同じくらいなところでした。

好奇心は磨耗してしまい、
疲れと無関心が出て新鮮味が失われる時期。
赤川次郎の天使と悪魔シリーズだったと思うのですが、
「正常な20代を送らなかった人は、正常な30代、40代になれないのよ...」
のような台詞があって、
妙に納得したことがありました。
(納得というより、当たってるので、ほっといてくれって感想)
振り返れば過去があって、
満たしきれてない喪失感。
形は違うけれど、
妙に筆者の旅の気分とシンクロしているところがありました。

書評(10点中) 5点
趣味は「読書」:深夜特急

深夜特急〈4〉シルクロード 沢木耕太郎深夜特急〈4〉シルクロード
沢木 耕太郎
新潮社 1994/04
定価:¥ 420

アマゾンで詳細を見る
電車で座っていて、ふと顔をあげると 前の人がハードカバーで「ユリシーズ」を読んでいました。 「ユリシーズ」って一番難解な本ってイメージがあるので、 電車の乗り降りなどで区切り区切りになるのに、読めるわけない。 しかも、書名を強調したハードカバーなんて、 正直、ちょっと、おかしかったです。

僕が本を買うときに外で読む用と
家で読む用とを分けて買っています。

学生のころは、わざわざ時間を作って読書をしなかったので、
ポケットに文庫をいつも入れて、
電車の待ち時間などの細切れの拘束時間に読書をしていました。
細切れになるのでミステリーはあまり読まず(赤川次郎以外)、
ある程度流れをつかんでいる歴史物ばかりを読んでいました。

持ち歩いて読むということでは、
「深夜特急」はかなり名著。
電車でゆられながら熱中して読んでいると、
通勤電車というより、
異国で旅行中みたいな感じを味わうときがあります。

最後の対談も、対談の両者とも
他文化を完全に理解できないと承知しつつも
アプローチしてしまうジレンマが、非情に興味深い。

書評(10点中) 4点
趣味は「読書」:深夜特急

深夜特急〈3〉インド・ネパール 沢木耕太郎深夜特急〈3〉インド・ネパール
沢木耕太郎
新潮社 1994/04
定価:¥ 420

アマゾンで詳細を見る
パトナに着き、別れを告げる時、私は心から思わないではいられなかった。 グッド・ラック、と。 新潮文庫P151より

こんな、グッド・ラックとかっこよく決めてると
読んでてうらやましくなります。
のび太になって、スネオの自慢をだまって聞いている感じ。
ドラえもんがいないし、ストレスばっかりたまります。

あとがきの「対談」で筆者が自分の旅のことを、
「冒険大活劇路線」と言ってるのを読んでると、特に。

うらやましいって言うのは興味があるからで、
残業帰りの通勤電車の中で読んでいると、さらに。

書評(10点) 4点
趣味は「読書」:深夜特急

深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール 沢木耕太郎深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール
沢木耕太郎
新潮社 1994/03
定価:¥ 420

アマゾンで詳細を見る

これの前の1巻の内容を忘れたころに、あったので読みました。
正直、それだけ1巻は興味を持てませんでした。
なんか、裏に、豪快な旅をするって気構えがあるような気がして
自然っぽさを感じなかったからです。

2巻は、金がないといいながら旅をしている自分は裕福だと反省したり、
交替した電車の座席を占領されていいかえされなかったり、
ある意味もっと空回りしてます。
しかし、内省的なところが多かったり、
旅のきっかけが出てきたり、1巻よりはるかに面白かったです。

書評(10点中) 5点
趣味は「読書」:深夜特急

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち沢木耕太郎カテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリは新潮文庫です。

次のカテゴリは鈴木清剛です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

沢木耕太郎: 月別アーカイブ

カテゴリ