司馬遼太郎の最近のブログ記事
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一方、おとなたにちとってきわめてばつのわるいことには、戦後のこの軽い、軽いがためにこのもしくもあるこの国家は自分たちの手でつくったものではないということである。戦いに負けることによって得た。 集英社文庫P137より鬼畜米英が一転して マッカーサーが帰国するとき、 マッカーサーさん、ありがとうって お礼の手紙が数多く届けられたという。 豊臣秀吉が死んだら 次は徳川家康に総動員でなびくところといい、 260年続いた徳川幕府の瓦解のスピードといい 日本人は 変わり身の早業がすごい。 「関が原の戦いで、一日で天下が決まりました。」 おかしい。。。 日本史の先生、授業中に突っ込んで欲しい。 「なんでやねん」
司馬遼太郎は
このエッセイでも
日本人は不満な秩序でも
出来上がった秩序に乗るのがうまい。
思想がない。
幕末の勤皇・佐幕などは思想じゃなくてパッショネイトだ
と、いろいろ言ってます。
(変わり身の早さは司馬遼太郎の小説「関が原」がきれいにまとまってる気がする)
「山に、段々に米を作っているのは、
日本が平野が少ないので、
苦肉の策でと思っていたが、
上から下に水が流れるため
山に田んぼを作ったほうが灌漑に便利だから」
など、
司馬遼太郎のエッセイは、
小説のように一本のストーリーはないけど、
ところどころ、
消化不良なところを刺激してくれて楽しい。
小ねたも
三好氏滅亡の際に
織田信長の捕虜になった三好氏の元コック長の話など、
一冊の小説ほどの量はないが
雑談の名人と言われるだけあって面白い。
書評(10点中) 6点
ここ書評は司馬遼太郎に甘いです。
趣味は「読書」:歴史と小説
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ってわけで、この本を再読しました。
新撰組は、指揮系統を副長の土方歳三がまとめて、
すでに出来上がったピラミッド構造の上に、
余分な石の局長・近藤をのせている組織図になっている。
今でいえば、企業が不祥事を起こして、すみませんでした。
トップは辞任しますっていって、
トップ(新撰組なら近藤)が交代しても、組織は変わらない。
ポーズだけの辞任が出来て、トップは責任をとって切り捨てるだけの、
とかげのしっぽみたいな使い方が出来る。
なら、戊辰戦争の時、悪かったのはこいつだけです。って、
近藤を差し出します、怒りを静めてください
って向きがなかったのかなって、非常に疑問を思った。
三国志なんかは、
防戦の大将「最後の一兵まで戦ってくれるわ!」
防戦の兵士「ごめん!」(大将の背中を押して城砦から突き落とす)
防戦の大将「あれ~」。グシャッ。死亡。
防戦の兵士「降伏します」
ってのがよくあったイメージがある。
横山光輝の三国志35巻とか(←古本屋で調べた)
ちなみに、読み返したが、
兵士は逃亡はしても、
将の首を手見上げにする向きはまったくない。
日本人の美徳なんかなと思った。
この本の主人公の土方は
敵将(伊東甲子太郎)の死骸を道端にさらして、
死体を餌にして、
死体を回収しに来た元部下を待ち伏せして切り殺す。
敵に対しては恐ろしく残酷。
再読
書評(10点中) 7点
(注.ここの書評は司馬遼太郎に点数が甘いです。)
趣味は「読書」:燃えよ剣
![]() | 燃えよ剣 (上巻) 司馬遼太郎 新潮社 1972/05 定価:¥ 700 アマゾンで詳細を見る |
「敵と刃をかわし、敵を傷つけ、しかも仕止めきらずに逃がした場合」 「その場合どうなります」 「切腹」 と、歳三はいった。 (略) 隊士にすれば一たん白刃をぬいた以上、面もふらずに踏みこみ踏みこんで、ともかく敵を斃す以外手がない。 「それがいやなら?」 「切腹」 「臆病なやつは、隊がおそろしくなって逃げだしたくなるでしょう」 「それも第二条によって、切腹」 これが、公示された。 新潮文庫 P310より孫子の兵法の作者と言われていた孫武が 楚の王は孫武の実力をはかるため 妾で陣立の演技の指揮を執らせたが、 妾はふざけあって指揮に従おうとしない。 そこで孫武はリーダー格の王に最も愛されていた妾を切り殺した。 妾は緊張感を持ち見事な演技を披露したなど、 その他諸葛亮孔明など中国の兵法家は刑罰を重視していたと思う。 (孫子の兵法は孫ビンって人が書いたのが 最近有力な説になってるそうだけど) そういう面で、 今の学校の先生は体罰を禁止されて大変だなと思う。
僕は体罰はそれほど苦にならず、
叩かれるぐらいで忘れ物が減ったりしなかったが、
教室のみんなの前で、
忘れ物したものの字を尻でなぞる(尻文字)
規則があったときだけは忘れ物をしなかった。
「忘れ物をしたら?」
「尻文字」
「学校がおそろしくなって逃げだしたくなるでしょう」
「それも第二条によって、尻文字」
話がそれたけど、
新選組は刑罰の点で強烈。
とにかく切腹。
幕末に、
親に「いつまでチャンバラやってるつもりや!」
って怒られて、
とにかく就職したところが新選組だったら、どうしようかと思う。
定年あんねやろかとか。
初読の時は、
土方のかっこよさと、近藤のあほさばかりが目立ったが、
この年で、読むと、近藤の気持ちがわかる。
一目を置かれようとして、一座で一番馬鹿なのに、
なんとか知ってる振りして余計馬鹿を披露してるとろ。
近藤のばかなのに一生懸命背伸びしているところが
あわれで涙を誘う。
再読
書評(10点中) 6点
読みやすさ +0.5点
燃えよ剣 (下巻)の読書感想文
趣味は「読書」:燃えよ剣
![]() | 草原の記 司馬遼太郎 新潮社 1995/09 定価:¥ 420 アマゾンで詳細を見る |
モンゴルについて、司馬遼太郎が散文的に書いた本。
大まかに、
モンゴルについて、「満州国」について、
ツェベクマさんという一人のモンゴル女性について書かれている。
よく言われるように、
司馬遼太郎は登場人物に愛情を注いでいて、
読んでいてすがすがしい。
一方で
好き嫌いがはっきりしていて
モンゴルについては褒めちぎるのに、
ロシア、戦前の日本国については厳しい。
ロシアは近代でも奴隷を必要とした政体だった。
鉄道敷設など土木事業=安価な労働力=
奴隷=政治犯を作り上げる、満州でさらわれた日本人。
戦前の日本は分裂症だった。
などなど。
個人的には、
司馬遼太郎の戦前日本に言及しているところが興味深い。
再読
書評(10点中) 5点
読みやすさ + 0.5点
趣味は「読書」:草原の記
![]() | 二十一世紀に生きる君たちへ 司馬遼太郎 世界文化社 2001/02 定価:¥ 1,260 アマゾンで詳細を見る |
今日は、司馬遼太郎の10回忌。
司馬遼太郎記念館に行って来た。
ちなみに読んだのは、
推敲の過程がわかる生原稿のついた、
司馬遼太郎記念館で売っている、
「二十一世紀に生きる君たちへ」の方。
司馬遼太郎については、感覚が違う人間だと思ったことがある。
司馬遼太郎が、三内丸山遺跡に訪れた際に、
こんなにもすばらしく、私たちの祖先は、いい感じで暮らしてたんだぁ。
みたいなことを、うれしそうに言ってるのを見た時、
祖先の生活が、貧しかろうが、豊かだろうが、
何も感じない、僕にとって、
祖先の生活状況で喜んでいる司馬遼太郎を
まったく遠い人間のように感じたと同時に、
うらやましくも感じた。
司馬遼太郎はおそろしく、
無邪気で子供っぽいと思う。
でも、純粋な分だけ、
受け入れない太平洋戦争中の軍部への嫌悪感は激しいし、
不可解なことには鋭くつっこむ。
「班田収授、あれは奴隷制ですな。」
まさか、天皇制の中で奴隷制度があったなんて、
学校教育をなんの疑問も持たずに受けていた
僕にはとてもそんな視点はもてなかっただろう。
司馬遼太郎が、子供にむけて書かれた本書は、
自然を敬い、自己を鍛えよという。
緒方洪庵のことを書いた、
「洪庵のたいまつ」も載せているが、
緒方洪庵が行ったように、
司馬遼太郎からもっといろいろ学びたかった。
近くに住んでいただけに、
なんでこんな機会を逃したんだと、
司馬遼太郎のことを思うたびに後悔する。
書評(10点中) 5点
読みやすさ +0.5点




