赤川次郎の最近のブログ記事
スポーツで、
感極まって抱き合ったりしているが、
本の感想で、
人と抱き合うほどのことがあるだろうか?
僕にはある。
たまたま駅であった顔見知りぐらいの人と、
駅で会って、仕事場まで話もないので
「本って読みます?」
と当たり障りのない話を切り出した。
すると、
「中高生のころは赤川次郎読んだなぁ」
と答えはった。
僕の年代か少し上の年代の人は
赤川次郎が全盛で、赤川次郎と切り替えしてくる人は多い。
こう返答された時、
今まで、ずっと疑問に思っていたことを聞いてみた。
「赤川次郎って、中高生が読むにはちょっとエロくなかったですか?」
すると、相手の方は、ふいに大笑いされて、
意味ありげな目つきでこちらを見つめてきた。
このとき、
手にあたっている冷たい液体が水だと理解して
「ウォター」と叫んだヘレンケラーのように、
今までさんざん読んできた赤川次郎は、
やっぱりエロかったんだー
と深く理解した。
叫ぶ代わりに二人は腹を抱えるぐらい大笑いし、
ほとんど面識がないおっさん同士の心は通じ合った。
それ以来、
赤川次郎を読んでたって言う人がいると
言うたろ、言うたろ
と楽しみに待っていた。
それから、かなり時がたち、
同級生だった女の子が、
「中学生のとき、赤川次郎はよく読んだよ」
って言ったので、
やっときたでと思って、
「中学生で読むと赤川次郎って、エロくなかった?」
って、得意気に聞くと
「えぇ?そ、そう?」
と、拒絶された。
握手しようと差し出した手を無視されたような感じを、
何とかつくろうとして、
他に赤川次郎というと~
と必死に考えていても
「いや、ちゃうよ、エロ本代わりに赤川次郎を読んでたんとちゃうよ」
という、わけのわからない言い訳と、
「赤川次郎って、このごろ太ってきてへん?」
ということしか頭に浮かばなかった。
僕にとって赤川次郎は世界一の娯楽作家です。
とか、過去の感想で書いてるぐらいなのに、
その時、こんな感想しか出ないのが、悔しくて悔しくて。
「赤川次郎の小説は、
ほろ苦スウィーツのようだ。」←って他の人がamazonの感想で言うてました。
のようなことを
こういうときにクールに言える大人になろう。
と、
いつものように気分転換ではなく、
今回は決意を持って赤川次郎に挑みました。
ドアを開けると、「過去」が流れ出して来て、朋余を包んだ。
「この匂い」
と、朋余は言った。「変わってないわ」
それは見た目に老け込んでしまった古い友人が、昔と同じ香水をつけているのに気付くようなものだった。
講談社文庫P233より
子供のころ、夢を見たことがない女性。
発見された幼なじみの死体。
甦る28年前の記憶。
と言っても、
夢を見たことがない=ある特定の恐怖
っていう感じで書いてるけど、
現実にそういう症例があるわけでもなさそうだ。
僕は赤川次郎の小説なら
どんな設定でも受け入れる準備がある。
許容範囲。
最終章で明かされる真実!
○○は××のベテランで...
って
えぇ~~
最終章で明かされるかぁ
知らんがな、そんなん。
でも、赤川次郎の小説で
ミステリーを期待しているわけでもないので許容範囲。
一番致命的なのは、このごろ、
赤川次郎の小説はやっぱり説教くさいと感じてしまう。
これはどうしても引っかかる。
昔から、
「言ってもわからない人はいる」
みたいなのはあったが、
あきらめて自分の道を歩むみたいなストーリーが多かった。
けど、今は、
言ってもわからない人に説教くさいこと言ってる。
それを読むのがしんどい。
赤川次郎の
主人公がつらい体験を乗越えて、
エピソードがさわやかなのは今でも好きだ。
でも、昔書いたような
「
こんなに読みやすくて、
ストレスが発散される作家は僕は知りません。
僕にとって赤川次郎は世界一の娯楽作家です。
」
ほどに、最近の書いたものは思わない。
で、
クールに赤川次郎の感想を書きたい。
って望みを抱いて読んだんですが...
「赤川次郎は、芳醇なウォターだ。」
って意味不明なのしか考え付かなかった。
クールに読書感想文語ってる自体異常だし。
普通に赤川次郎の一番面白かった作品聞こう。
書評(10点中) 4点
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どこのクラブか、三人の女の子が、汗だくになって、グラウンドを走っている。 ――どうしてあんなにしてまで、走ったりするんだろう、と実加は思った。別に、オリンピックに出られるわけでもない。誰か誉めてくれるわけでもないじゃないか。 新潮文庫P217から毎年思う。 新潮文庫の100冊で、なぜ赤川次郎は「ふたり」ばかり選ばれるんだ。 (赤川次郎の小説は角川のほうが質が高いからとかはおいといて)
自称「赤川次郎ファン」だが、
(ファンなのに自称ってへりくだる必要もないけど)
「ふたり」は、どうもいい印象がなかった。
10年以上前に読んだきりで、
内容は忘れる一方で、
毎年、ちっ、って思うので、
悪い印象
(あの本は無理やり感動さすためにストーリー捻じ曲げてたとか、
赤川次郎っぽくない本が選ばれてる)
ばかり増幅してしまうので、10年ぶりに再読。
最初、読んでて面白かった。
赤川次郎ぽくないこともなかった。
実加の最初の怠け癖や、目立とうとしない性格に共感を覚えたし、
お姉ちゃんが、
「私、あんたをいつも見てるから。いつもあんたのそばにいるからね。頑張ってるところを、私に見せてね」
って死ぬところなんか、泣きながら、ええ本やって読んでました。
でも、実際死んでから
ほんまにそばにいて姉が頭の中でささやくようになってから、
違和感があった。
この小説で一番の悲劇は、
姉に四六時中取り付かれ、プライバシーを侵害された
実加だと思う。
お姉ちゃん、早く成仏してと思う。
僕は、水分の取りすぎで
小便が普通にすると長いので、
早めにしまって、
少しパンツがぬれることがある。
そんなこといちいち注意されると、
わかってるよ、ほっといてくれって
ノイローゼになる。
黙ってても、こいつ分かってるのに黙ってるなって
ノイローゼになる。
お姉ちゃんがしずかちゃんみたいに、
「のびたさん、そんなもの早くしまって」ってせかして
さらにパンツがぬれたら
ノイローゼになる。
でも、主人公はほとんどそんなことはない。
自分は、あぺっぴろげにしたら困る生活をしてるに、
他の人はそうでもないのか、と思う。
僕は普通にうんこしてるだけでも、いや。
10年ぶりに読んで、なぜ嫌いだったか分かった。
主人公みたいにさっぱりしてないので
自分がゲスっぽい私生活をおくってると感じるからと、
赤川次郎の他の作品に比べて悲惨なことが起きた後の
事後処理が少ないので読後感がすっきりしない。
赤川次郎の「殺人よ、こんにちは」みたいに終わりきってなくて
まだ悲惨なままやんって感じ。
再読
書評(10点中) 3点
趣味は「読書」:ふたり
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今の世においては、「お金が欲しい!」と口にしたり、お金にこだわったりすると、すぐ「下品」とか「真実の心を持っていない」と判断されてしまうので、誰もがお金に無関心なフリをしがちです。が、本当は「お金が欲しい」という気持ち自体は、さほど下品ではなく、お金をどう使うかで上・下品が決まるのだと思う。 新潮文庫P294、酒井順子の解説より富豪が、一億円で進呈し、 どう人生が変わっていくのかを観察することにした、 一億円をもらった人は ローンを返済したり、復讐に使ったり、、、 というお話。
読書は嫌いじゃないです。
でも、たとえ大好物でも、
おなかいっぱいになるように、
もう、当分いいわ、読書。
って、ことが僕にはあります。
ほっといても一ヶ月ぐらいしたら、
読書しようかなぁって自然に思うんですが、
そうなると
一ヶ月ブログが更新できない。→ブログに飽きる
ってことで、
やせ我慢の読書の前に、
応急処置の赤川次郎。
赤川次郎の小説は漫画だ
とかいう人もいますが、
僕にとっても、
この人の小説はいい意味で特別で、別腹。
特別どの作品を薦める気にはならないけど、
どの作品も純粋に楽しめます。
それで、読んだ後、
もう読書いいわって、読書に対する満腹感もなくなるし。
ここの書評の点数が高い
読み応えある小説って、
正直、読むのしんどい面もあります。
書評(10点中) 3点
読みやすさ +0.5点
| 女社長に乾杯! (上巻) 赤川次郎 新潮社 1984/10 定価:¥ 500 アマゾンで詳細を見る |
自称赤川次郎ファンだけど、
この設定はいくらなんでも、ひどい。
赤川次郎はミステリーなのに、ミステリーは偶然の要素が多くて、
キャラクターは紋切り型になっている。
しかし、そんなことどうでもよくなってくるのが
赤川次郎のすごいところ。
あとがきで、
神津カンナが
現実の世界で現実逃避をすると多分に過激で現実離れしなくてはならない。
そのため、凶悪犯罪がエスカレートするのは当然かもしれない。
空想の世界に現実逃避する本が少ない。
赤川次郎は日本で現実逃避できる数少ない作家である。
っていうのは卓見。
赤川次郎は日本で異質な小説を書いていると思います。
こんなに読みやすくて、
ストレスが発散される作家は僕は知りません。
僕にとって赤川次郎は世界一の娯楽作家です。
書評(10点中) 3点
読みやすさ +0.5点
| サラリーマンよ 悪意を抱け 赤川次郎 新潮社 1984/01 定価:¥ 540 アマゾンで詳細を見る |
「サラリーマンよ 悪意を抱け」は初期の作品で、
作品のところどころで給料が8万円など物価の面で時代を感じるが、
ストーリー的には古いところを感じさせない。
サラリーマン系の話は赤川次郎がサラリーマンを
辞めたばかりの初期の方が面白いかなと思っていたらそうでもなく、
後の作品の方が哀愁を感じて好きです。
集録されている「われら、同胞たち」の、
どうせ死ぬのなら会社で死んだほうが遺族の補償がまったく違う。
会社員で死ぬときは会社で死ぬほうが遺族のためになる。
死体を会社に置いてこよう。
という考え方は新鮮。
書評(10点中) 3点
読みやすさ +0.5点


