芥川龍之介: 2005年12月アーカイブ

蜘蛛の糸・杜子春 芥川龍之介蜘蛛の糸・杜子春
芥川龍之介
新潮社 1968/11
定価:¥ 300

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芥川龍之介の中でも、 少年少女向けの短編を集めた文庫本。 再読。

カンダタは、利己心をもってしまったので、
天竺につながる蜘蛛の糸が切れてしまったんですよ。
へ~。って感じ。

道徳どうこうで作品の評価すると
今のハリウッド映画のようにマンネリ化する気がする。
この小説が、心理の一端を示している。
みたいなことを書かれると、
小説家は何様だと
少し鼻で笑いたくなる。
文体がどうこうとか言われても、
じゃあ、
国文学者が小説書けばいいやんと思う。

お話自体は面白い。
特に、この中で「白犬」がよかった。

あら、どうしましょう?春夫さん。この犬はきっと狂犬だわよ。
新潮文庫 P115より

この台詞のどこがいいの?
と聞かれたら、
道徳的な説明とかまったくできないけれど、
ただ、心の琴線に触れた。
としかいいようがない。
子供に虐められていた子犬が、
助けてもらった犬に、
「おじさんは一体何者なんですか?」
と聞く、くだりもいい。
「じゃあ名前だけ聞かせてください。僕の名前はナポレオンと云うのです。
新潮文庫 P120より

子供に虐められてた子犬がナポレオン!!!

芥川龍之介は、芥川賞からか、
ひちめんどくさいイメージが一新しました。

書評(10点中) 5点
趣味は「読書」:蜘蛛の糸

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